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Fedora core 5 リリースノート

Project Fedora Documentation [FAMILY Given]

This document is released under the terms of the Open Publication License. For more details, read the full legalnotice in 項3. 「Legal Notice」.

[ティップ] Latest Release Notes on the Web

These release notes may be updated. Visit http://fedora.redhat.com/docs/release-notes/ to view the latest release notes for Fedora Core 5.

改訂履歴
改訂 0.5.0.0 2006-02-28 quaid

(...)


1. Fedora Core へようこそ
2. Fedora Core 5 ツアー
2.1. Fedora Core 4 から何が変わったか
2.1.1. デスクトップ
2.1.2. システム管理
2.1.3. システムレベルでの変更
2.2. ロードマップ
3. Legal Notice
4. リリースノートへのフィードバック
5. インストール関連メモ
6. アーキテクチャ依存メモ
6.1. での PPC 特有のもの
6.1.1. PPC ハードウェア要件
6.1.2. Apple キーボード
6.1.3. PPC インストールメモ
6.2. での x86 特有のもの
6.2.1. x86 ハードウェア要件
6.3. での x86_64 特有のもの
6.3.1. x86_64 ハードウェア要件
6.3.2. x86_64 での、RPM の複数アーキテクチャサポート
7. パッケージ関連メモ
7.1. カーネルデバイス、モジュール読みこみ、hotplug の変更
7.2. システム全体の検索の変更
7.3. マウス設定ユーティリティの削除
7.4. NetworkManager
7.5. Dovecot
7.6. Kudzu
7.7. 取り外し可能なメディアのための fstab 編集は、自動ではされません
7.8. GnuCash
7.9. Mozilla
7.10. libstc++ での先取り
7.11. LinuxThreads サポートは削除されました
8. Linux カーネル
8.1. バージョン
8.2. 変更履歴
8.3. カーネルの種類
8.4. バグ報告
8.5. Linux カーネルについての一般的なテキスト
8.6. カーネル開発のための準備
8.7. カーネルモジュールのみの作成
8.8. ユーザ空間でのカーネルへの依存
9. Fedora デスクトップ
10. サーバ設定、システム設定ツール
10.1. system-config-printer
10.1.1. SMB ブラウズの外側にあるローカルネットワーク
10.1.2. Kerberos における、SMB プリンタのサポート
10.2. system-config-securitylevel
10.2.1. 信頼されたサービスの追加
10.2.2. ポートの範囲
11. ファイルサーバ
11.1. 一般的な情報
11.2. Netatalk (Macintosh 互換)
12. Web サーバー
12.1. httpd
12.2. php
12.3. PEAR フレームワーク
13. 開発ツール
13.1. GCC コンパイラコレクション
13.1.1. 警告
13.1.2. コード生成
13.1.3. 言語拡張
13.2. FORTRAN
13.3. Eclipse 開発環境
14. セキュリティー
14.1. What's New
14.1.1. 非推奨 PAM モジュール
14.1.2. バッファオーバーフローの検知と変数の再配置
14.2. SELinux
14.2.1. 複数カテゴリーセキュリティー (Multi Category Security; MCS)
14.2.2. 複数レベルセキュリティ(Multilevel Security; MLS)
15. Java と java-gcj-compat
15.1. Java および Java 互換パッケージの扱い
15.2. Fedora と JPackage の Java パッケージ
16. Samba (Windows との互換性)
17. マルチメディア
17.1. マルチメディアプレーヤー
17.2. Ogg および Xiph.Org Foundation フォーマット
17.3. MP3 と DVD、その他の除外されたマルチメディア
17.4. CD・DVD のオーサリングと焼き付け
17.5. 画面配信(Screencasts)
17.6. プラグインを利用した拡張のサポート
18. ゲームとエンターテイメント
19. ネットワーク
19.1. カーネル 2.6.11 - 2.6.15 での主な変更
19.1.1. IPv4 アドレスの昇格
19.1.2. 設定可能な ICMP Errors 送信元アドレス
19.1.3. LC-Trie ベースの経路テーブル検索アルゴリズム
19.1.4. 取り替え可能な輻輳制御アルゴリズム基盤
19.1.5. 接続喪失によるキューイングの回避
19.1.6. DCCP プロトコルのサポート
19.1.7. 無線
19.1.8. その他
19.2. ユーザツール
20. Virtualization
21. X Window System (グラフィックス)
21.1. xorg-x11
21.2. X.org X11R7 利用者へのメモ
21.3. 開発者のための X.org X11R7 の概要
21.4. X.org X11R7 についての開発者へのメモ
21.4.1. /usr/X11R6/ ディレクトリ構成
21.4.2. Imake
21.4.3. システム全体の app-defaults/ ディレクトリ
21.4.4. パッケージ依存性の修正
21.4.5. xft-config
22. データベースサーバー
22.1. MySQL
22.2. PostgreSQL
23. 国際化(i18n)
23.1. 入力メソッド(IM)
23.1.1. インストール
23.1.2. SCIM アプレットとツールバー
23.1.3. SCIM の設定
23.1.4. 新しい変換エンジン
23.2. フォント
23.3. gtk2 IM サブメニュー
24. 後方互換性
25. パッケージの変更
26. Fedora Extras - コミュニティーパッケージのリポジトリ
26.1. リポジトリーを使用する
26.2. Fedora Extras について
27. Fedora Legacy - コミュニティが維持するプロジェクト
28. Fedora Project - Core に対する自由
29. 奥付
29.1. 奥付について
29.2. 貢献者
29.3. Production Methods

1. Fedora Core へようこそ

[ティップ] Web 上の最新リリースノート

このリリースノートは更新されているかもしれません。 の最新のリリースノートを見るには http://fedora.redhat.com/docs/release-notes/ を参照してください。

もしバグレポートや追加機能要求(Request for Enhancement; RFE)をしてくれるのであれば、継続的に Fedora を改善することで Fedora プロジェクトコミュニティを助けることができます。バグについての詳細は http://fedoraproject.org/wiki/BugsAndFeatureRequests を参照してください。

に関するより一般的な情報については、以下の web ページを参照してください。

2. Fedora Core 5 ツアー

このわくわくする新たなリリースについての画像と映像で満たされた「ツアー」が http://fedoraproject.org/wiki/Tours/FedoraCore5 で見ることができます。

2.1. Fedora Core 4 から何が変わったか

このリリースは9ヶ月に及ぶ開発の成果であり、多くの重要な製品やテクノロジーの大幅に新しいバージョンを含みます。以下の節で の最後のリリースからの大きな変更点に対する概要です。

2.1.1. デスクトップ

このリリースの見所には以下のものがあります。

  • 新しい Fedora ロゴを初めて使い、陽気で新しいテーマを使った、完全に刷新された外観を持ちます。

  • Fedora レンダリングプロジェクトの初期の成果がデスクトップに統合されています。この新しいプロジェクト (http://fedoraproject.org/wiki/RenderingProject) は OpenGL を基にした先進的なデスクトップインタフェースに対する技術的な基礎を提供していきます。

  • 人気のデスクトップ環境である GNOME と KDE は、このリリースで革新的な新しいバージョンが含まれます。GNOME デスクトップは 2.14 リリース (http://www.gnome.org/~davyd/gnome-2-14/)、KDE 3.5 デスクトップは 一般 3.5 リリース (http://kde.org/announcements/announce-3.5.php) です。

  • GNOME Power Manager (http://www.gnome.org/projects/gnome-power-manager/) と GNOME Screensaver(http://live.gnome.org/GnomeScreensaver/) の最新版は、新しくて統合された電源管理機能を提供します。

  • 新しい GNOME User Share 機能は簡単で効果的なファイル共有を提供します。

  • ハイバネーションのサポートによってなされた基盤の整備により、RAM へのサスペンドが改良されました。

  • 以前のグラフィカルなソフトウェア管理ユーティリティは、新世代のツールの最初のバージョンで置き換えられました。このリリースには、システム更新の簡単なインタフェースである Pup と、system-config-packages を置き換える新しいパッケージマネージャー Pirut が含まれます。システム全体での一貫したソフトウェアのインストール/更新機能を提供するため、これらは yum ユーティリティに立脚してます。

  • Fedora のこのリリースでは初めて Mono をサポートし、デスクトップ検索インタフェース Beagle、写真管理ユーティリティ F-Spot、メモ取りアプリケーション Tomboy を含みます。

  • マルチメディアのサポートが強化された Gstreamer メディアフレームワークの新しいバージョン 0.10 を使うことができます。この画期的なりリースは、以前のバージョンの Gstreamer に比べて堅牢性、互換性、機能における大きな改善をもたらします。動画プレーヤーの Totem やその他のメディアソフトウェアは、このリリースで新しいフレームワークを使うように更新されています。

  • Fedora Core 5 では、SCIM によって、国際化のサポートが劇的に改善されました。SCIM 言語入力フレームワークは、英語以外の異なる言語を入力するインタフェースを簡単にします。SCIM は以前の Fedora 利っリースで使用されていた IIIMF を置き換えるものです。

  • 多くの新機能を備えた Firefox 1.5(http://www.mozilla.com/firefox/releases/1.5.html) ウェブブラウザがこのリリースに含まれます。これはより速くて安全、効果的なブラウジングのための多くの新たな機能を持ちます。

  • オフィスアプリケーション群である OpenOffice.org 2.0 (http://www.openoffice.org/product/index.html/) は、いまや多くのシステムライブラリをうまく利用するようになり、これは性能と効率の改善に繋がります。

  • 多くの GTK および GNOME プログラムが、一連の魅力的なグラフィカルインタフェースを提供する 2D グラフィックスライブラリ Cairo(http://cairographics.org/) を活用しています。

  • 広く使われている無線チップセット Broadcom 43xx (http://bcm43xx.berlios.de/) をサポートする新しい実験的なドライバがあります。

  • デスクトップに簡単で魅力のある(ファイルなどの変更の)通知機能を持つライブラリである libnotify がこのリリースに含まれます。

  • は今や fstab-sync を置き換える効果的な仕組みである gnome-mount を使用し、マウント処理のために HAL を使います。

  • hpijs を置き換える hplip ユーティリティが追加されたことで、このリリースでは印刷サポートが改善されています。

2.1.2. システム管理

管理者および開発者のための改善には以下のものがあります。

  • Xen 仮想化システムのサポートが強化されています。 上の Xen 仮想マシンは標準的なグラフィカルインストール手順を使用し、デスクトップ上のウィンドウとして実行します。 開発者は、簡単な仮想ドメインモニターアプレットである gnome-applet-vm と、Xen 仮想化機能を使うための API を提供するライブラリ libvirt (http://libvirt.org/) もも作りました。

  • 業界を牽引する anaconda インストールシステムは引き続き進化しています。このリリースでの新機能には、リモートでのログ取得とトレースバックのサポートの改善があります。この強化は、インストールの過程で Fedora Extras へとアクセスすることを可能にするための第一歩です。

  • Apache HTTP サーバのバージョン 2.2 が含まれます。このリリースは認証、データベースのサポート、プロクシ機能、コンテンツフィルタリングの強化をもたらします。

  • 最新世代のデータベースサーバである MySQL 5.0 と PostgreSQL 8.1 の両方のパッケージが含まれます。

  • 以前のリリースの Java プログラムや Java 開発機能に加え、Geronimo J2EE サーバや Apache Jakarta プロジェクトなどの GCJ でコンパイルされたネーティブ Java プログラムがいくつか利用可能です。

  • 性能解析、およびシステム監視の新たなツールがあります。性能ボトルネックの解析、およびデバッグのためのツールシステムである SystemTap (http://sourceware.org/systemtap/)、実行中のプロセスやスレッドを監視する、実行解析技術である Frysk (http://fedoraproject.org/wiki/Frysk/) がこのリリースに含まれます。

  • クラスタ設定の管理をグラフィカルにできるユーティリティ system-config-cluster がこのリリースに含まれます。

  • KexecKdump ユーティリティの組み合わせは、現代的なクラッシュダンプ機能、および再起動時にファームウェアを無視することで起動を速くする可能性を提供します。Kexec が実行中のカーネルから新しいカーネルを読みこみ、そして Kdump がデバッグのためにその前のカーネルのメモリダンプを提供することができます。

  • iSCSI インタフェースを使ったハードウェアのサポートを提供する iSCSI デーモンとユーティリティプログラムである iscsi-initiator-utils がこのリリースに含まれます。

2.1.3. システムレベルでの変更

  • X.org X11R7.0 がこのリリースに含まれます。R7.0 のこの新しいモジュール化された構造は、ドライバの更新を容易にし、開発を簡素化し、そして Linux グラフィックスにおける迅速な改善への道を開きます。

  • gcc4.1 コンパイラが含まれ、Fedora のパッケージ一式はこの新しいバージョンのコンパイラで作成されます。これはセキュリと性能の新たな改善をもたらします。

  • このリリースのカーネルは Linux 2.6.16 をベースにしてます。その他の詳細については、このリリースノートのカーネル部分を参照してください。

  • ップトップやモバイル機器で利用される PCMCIA 機構が変更されています。cardmgr/pcmcia サービスを使っていた pcmcia-cs パッケージは、新しい pcmciautils パッケージに置き換えられました。pcmciautileでは、PCMCIA 機器は hotplug および udev サブシステムによって直接、動的に取り扱われます。これはシステムの効率と性能の両方を改善します。この変更に関する更なる情報は http://www.kernel.org/pub/linux/utils/kernel/pcmcia/pcmcia.html から利用可能です。

  • SELinux 実装には、reference ポリシー (http://serefpolicy.sourceforge.net/) へと切り替えるという大きな変更がありました。SELinux の reference ポリシーはバイナリー形式のポリシーモジュールをサポートできます。今や SELinux のポリシーを個々のパッケージへと移すことが可能になり、必要であればユーザーがサイト独自のポリシーをカスタマイズすることが簡単になりました。MCS (Multi Category Security、デフォルトで有効)、および MLS (Multi Level Security) サブシステムもこのバージョンで追加されています。SELinux では、引き続き TE (Type Enforcement、デフォルトで有効)、RBAC (Role-Base Access Control) もサポートします。詳細については、このリリースノートの SELinux 節と、Fedora プロジェクトのページにある SELinux 情報へのリンクを参照してください。

2.2. ロードマップ

の次のバージョンに対する提案は http://fedoraproject.org/wiki/RoadMap から利用可能です。

3. Legal Notice

Copyright (c) 2006 by Fedora Foundation and others. This material may be distributed only subject to the terms and conditions set forth in the Open Publication License, v1.0, available at http://www.opencontent.org/openpub/.

Garrett LeSage created the admonition graphics (note, tip, important, caution, and warning). Tommy Reynolds created the callout graphics. They all may be freely redistributed with documentation produced for the Fedora Project.

FEDORA, FEDORA PROJECT, and the Fedora Logo are trademarks of Red Hat, Inc., are registered or pending registration in the U.S. and other countries, and are used here under license to the Fedora Foundation.

Red Hat and the Red Hat "Shadow Man" logo are registered trademarks of Red Hat, Inc. in the United States and other countries.

All other trademarks and copyrights referred to are the property of their respective owners.

Documentation, as with software itself, may be subject to export control. Read about Fedora Project export controls at http://fedoraproject.org/wiki/Legal/Export.

4. リリースノートへのフィードバック

[注意] リリースノートのみのフィードバック

この節ではリリースノート自身へのフィードバックについて述べます。Fedora のソフトウェアやその他のシステム要素に対してのフィードバックについては http://fedoraproject.org/wiki/BugsAndFeatureRequests を参照してください。

リリースノートについてフィードバックを提供し、我々を助けることに興味を持ってくれてありがとうございます。このリリースノートが何とかして改善できると感じたのであれば、著者に直接フィードバックを提供することができます。好みに応じて、いくつかの方法があります。

release note beat はコントリビューターの責務を監視するリリースノートの場所です。beat に関しての詳細は http://fedoraproject.org/wiki/DocsProject/ReleaseNotes/Beats を参照してください。

あなたからのフィードバックに(前もって)感謝します!

5. インストール関連メモ

この節では、Anaconda( のインストールプログラム)と のインストール一般に関する問題についての概略を示します。

[注意] 大きなファイルのダウンロード

もし の DVD ISO イメージをダウンロードするつもりであれば、全てのダウンロードツールが 2GB を超えたファイルに対応しているわけではないことに留意しておいてください。wget のバージョン 1.9.1-16 以降、curl、そして ncftpget にはこの限界はなく、2GB 以上のファイルを問題なくダウンロードできます。Bittorrent は巨大なファイルを取得するもうひとつの方法です。torrent ファイルの取得と使用についての情報は、http://torrent.fedoraproject.org/ を参照してください。

6. アーキテクチャ依存メモ

この節では、 でサポートするハードウェアアーキテクチャごとの情報を提供します。

6.1. での PPC 特有のもの

この節では、 と PPC ハードウェアプラットフォームに特有の、知っておく必要のあるあらゆる情報を取り扱います。

6.1.1. PPC ハードウェア要件

6.1.1.1. CPU とメモリ
  • 最低限: PowerPC G3 / POWER4

  • は "New World" 世代である 1999 年頃以降に出荷された Apple Power Macintosh のみをサポートします。

  • は IBM eServer pSeries, IBM RS/6000, Genesi Pegasos II, IBM Cell Broadband Engin マシーンもサポートします。

  • テキストモードでの推奨環境: 233 MHz G3 以上、128MB RAM。

  • グラフィカルモードでの推奨環境: 400 MHz G3 以上、256MB RAM。

6.1.1.2. ハードディスク容量の要件

以下に示すディスク容量の要求は、インストール完了後に が使用するディスク容量です。しかしながら、インストール環境のサポートのために、インストール中に追加のディスク容量が必要になります。追加のディスク容量は、(CD-ROM 1 にある) /Fedora/base/stage2.img のサイズに、インストール後のシステムの /var/lib/rpm 以下のファイルのサイズを加えたものに相当します。

具体的には、最小インストールでは 90MB 必要で、"すべて" のインストールの場合には 175MB が必要です。すべてのパッケージをインストールすると 9 GB 以上のディスクが必要になります。

また、あらゆるユーザデータにも追加の容量が必要であり、システムを正常に動作させるには少なくとも 5% の空き容量が必要です。

6.1.2. Apple キーボード

Apple システムでの Option キーは PC での Alt キーに同じです。ドキュメントやインストーラーで Alt キーに触れているところでは、Option キーを使ってください。あるキーの組合わせにおいては、Fn キーと組み合わせて使う必要があるでしょう。例えば、仮想ターミナル tty3 に切り替えるためには Option-Fn-F3 を使います。

6.1.3. PPC インストールメモ

のインストールディスク 1 はサポートしているハードウェアで起動可能です。それに加え、起動可能な CD イメージは1枚目の images/ ディレクトリ以下にあります。このイメージはハードウエアによって次のような異なる動作をします。

  • Apple Macintosh

    ブートローダーが 32-bit または 64-bit インストーラのどちらか適切な方を自動的に起動するはずです。

    デフォルトの gnome-power-manager パッケージは、スリープとバックライトの管理を含めた電源管理をサポートします。さらに複雑な要求があれば、Fedora Extras にある apmud パッケージが使えます。インストール後に次のコマンドで apmud をインストールできます。

    su -c 'yum install apmud' 
  • 64-bit IBM eServer pSeries (POWER4/POWER5)

    CD を起動するために OpenFirmware を使用した後、ブートローダー (yaboot) が自動的に 64-bit インストーラーを起動します。

  • 32-bit CHRP (IBM RS/6000 など)

    CD を起動するために OpenFirmware を使用した後、boot: プロンプトで起動イメージ linux32 を選択し、32-bit インストーラーを起動してください。そうしないと 64-bit インストーラーが起動されますが、これは動作しません。

  • Genesi Pegasos II

    執筆時点で、ISO9660 ファイルシステムを完全にサポートした Pegasos のファームウェアは未だリリースされていません。しかしながら、ネットワークブートイメージを使うことができます。OpenFirmware プロンプトで次のコマンドを入力します。

    boot cd: /images/netboot/ppc32.img  

    また、インストールした を起動可能にするように Pegasos 上の OpenFirmware を手動で設定する必要があります。そうするためには、環境変数 boot-deviceboot-file を適切に設定する必要があります。

  • ネットワーク起動

    インストーラーのカーネルと ramdisk を一緒にしたイメージが、インストールツリーの images/netboot/ ディレクトリ以下にあります。これらは TFTP を使ったネットワーク起動を対象としてはいますが、他のことにも使うことができます。

    yaboot コマンドは IBM eServer pSeries と Apple Macintosh のための TFTP 起動をサポートします。netboot イメージに対して yaboot を使うことを推奨します。

6.2. での x86 特有のもの

この節では、 と x86 ハードウェアプラットフォームに特有の、知っておく必要のあるあらゆる情報を取り扱います。

6.2.1. x86 ハードウェア要件

インストール中、またはインストール後に Fedora Core 5 特有の機能を使うには、ビデオカードやネットワークカードといった他のハードウェア構成要素の詳細を知っておく必要があるでしょう。

6.2.1.1. CPU およびメモリ要件

以下の CPU 仕様は、Intel プロセッサの用語で記述されています。他のプロセッサ(特に、AMD、Cyrix、VIA から提供されているもの)で、以下の Intel プロセッサと互換性を持つもの、または同等なものも で使用できるでしょう。

  • 最低限: Pentium クラス は、Pentium 4(とそれ以降の)CPU に対して最適化されていますが、それ以前の CPU(例えば Pentium, Pentium Pro, Pentium II, Pentium III や AMD や VIA のシリーズも含みます)もサポートします。Pentium クラスに対する最適化は、実際には Pentium クラスでないプロセッサーのパフォーマンスを減少させることから、Fedora ではこのような手法を取っています。それに加え、(現在のプロセッサーの多くを占めている)Pentium 4 のスケジューリングがこの変更の妥当性を示すには十分なほど異なることから、この手法が取られています。

  • テキストモードでの推奨環境: 200 MHz Pentium クラス以上

  • グラフィカルモードでの推奨環境: 400 MHz Pentium II クラス以上

  • AMD64 プロセッサ(Athlon64 と Opteron の両方)

  • Intel® Extended Memory 64 Technology (Intel EM64T) をサポートした Intel プロセッサ

  • テキストモードでの最低メモリ: 128MB

  • グラフィカルモードでの最低メモリ: 192MB

  • グラフィカルモードでの推奨メモリ: 256MB

6.2.1.2. ハードディスク容量の要件

以下に示すディスク容量の要求は、インストール完了後に が使用するディスク容量です。しかしながら、インストール環境のサポートのために、インストール中に追加のディスク容量が必要になります。追加のディスク容量は、(CD-ROM 1 にある) /Fedora/base/stage2.img のサイズに、インストール後のシステムの /var/lib/rpm 以下のファイルのサイズを加えたものに相当します。

具体的には、最小インストールでは 90MB 必要で、"すべて" のインストールの場合には 175MB が必要です。すべてのパッケージをインストールすると 9 GB 以上のディスクが必要になります。

また、あらゆるユーザデータにも追加の容量が必要であり、システムを正常に動作させるには少なくとも 5% の空き容量が必要です。

6.3. での x86_64 特有のもの

この節では、 と x86_64 ハードウェアプラットフォームに特有の、知っておく必要のあるあらゆる情報を取り扱います。

6.3.1. x86_64 ハードウェア要件

インストール中、またはインストール後に Fedora Core 5 特有の機能を使うには、ビデオカードやネットワークカードといった他のハードウェア構成要素の詳細を知っておく必要があるでしょう。

6.3.1.1. メモリ要件

このリストは 64-bit x86_64 システムのためのものです。

  • テキストモードでの最低メモリ: 128MB

  • グラフィカルモードでの最低メモリ: 256MB

  • グラフィカルモードでの推奨メモリ: 512MB

6.3.1.2. ハードディスク容量の要件

以下に示すディスク容量の要求は、インストール完了後に が使用するディスク容量です。しかしながら、インストール環境のサポートのために、インストール中に追加のディスク容量が必要になります。追加のディスク容量は、(CD-ROM 1 にある) /Fedora/base/stage2.img のサイズに、インストール後のシステムの /var/lib/rpm 以下のファイルのサイズを加えたものに相当します。

具体的には、最小インストールでは 90MB 必要で、"すべて" のインストールの場合には 175MB が必要です。すべてのパッケージをインストールすると 9 GB 以上のディスクが必要になります。

また、あらゆるユーザデータにも追加の容量が必要であり、システムを正常に動作させるには少なくとも 5% の空き容量が必要です。

6.3.2. x86_64 での、RPM の複数アーキテクチャサポート

RPM は同じパッケージを複数アーキテクチャに変更してインストールすることをサポートします。rpm -qa のようなデフォルトのパッケージリスト表示では、アーキテクチャが表示されないのでパッケージが重複して表示されるはずです。そこで、デフォルトでアーキテクチャを表示する repoquery (Fedora Extras にある yum-utils パッケージに含まれています) を代わりに使ってください。yum-utils をインストールするには、次のコマンドを実行します。

su -c 'yum install yum-utils' 

rpm を使ってアーキテクチャ付きで全パッケージを表示するには、以下のコマンドを実行します。

rpm -qa --queryformat "%{name}-%{version}-%{release}.%{arch}\n"  

7. パッケージ関連メモ

以下の節は Fedora Core 5 で大幅に変更されたパッケージに関する情報です。簡単に参照するために、インストールシステムと同じグループを用いて構成されています。

7.1. カーネルデバイス、モジュール読みこみ、hotplug の変更

hotplug とデバイス取り扱いのサブシステムには、Fedora Core 5 で大きな変更がありました。システム起動時、ホットプラグデバイスの両方において、今や udev がモジュール読みこみをすべて取り扱います。hotplug パッケージはもう必要ないので削除されました。

/etc/hotplug, /etc/hotplug.d, /etc/dev.d ディレクトリを使ったホットプラグヘルパーに対するサポートは非推奨であり、将来の リリースでは削除されるでしょう。こうしたホットプラグヘルパーは udev ルールに変換されなければなりません。その例は http://www.reactivated.net/writing_udev_rules.html で参照できます。

7.2. システム全体の検索の変更

[注意] slocatemlocate に置き換えられました。

/usr/bin/locate/usr/bin/updatedb は新しい mlocate パッケージで提供されます。以前の Fedora リリースでは slocate 版が使われていました。

  • locate コマンドは完全に互換性を持ちます。

  • 設定ファイル /etc/updatedb.conf には互換性があります。

  • slocate では見つけられなかった構文エラーが、今では報告されるようになりました。

  • DAILY_UPDATE 変数はサポートされません。

  • updatedb コマンドには互換性がなくupdatedb コマンドを用いたカスタムスクリプトは修正されなければならないはずです。

7.3. マウス設定ユーティリティの削除

設定ユーティリティ system-config-mouse がこのリリースで削除されました。synaptic と 3-ボタンマウスの設定が自動でされるからです。シリアルマウスはもはやサポートされません。

7.4. NetworkManager

有線/無線ネットワーク接続を自動的に検出、選択し、設定するために Fedora では NetworkManager を使用しています。無線ネットワークデバイスには、インストール完了後にサードパーティ製のソフトウェアか、手動での設定が必要になるかもしれません。こうした理由により、Fedora Core 5 では NetworkManager はオプションとして提供されます。

NetworkManager をインストール、有効にする方法についての詳細は http://fedoraproject.org/wiki/Tools/NetworkManager を参照してください。

7.5. Dovecot

のこのリリースは新しいバージョンの dovecot IMAP サーバーがあり、これには設定ファイルでの変更が沢山あります。この変更は、特に以前のリリースからアップグレードユーザーには重要です。変更についての詳細は http://wiki.dovecot.org/UpgradingDovecot を参照してください。

7.6. Kudzu

kudzu ユーティリティ、libkudzu ライブラリ、および /etc/sysconfig/hwconf ハードウェアリストはすべて非推奨であり、 の詳細のリリースでは削除されるでしょう。利用可能なハードウェアを検知する必要のあるアプリケーションは HAL ライブラリを使用するように変更されなければなりません。HAK についての詳細は http://freedesktop.org/wiki/Software/hal を参照してください。

7.7. 取り外し可能なメディアのための fstab 編集は、自動ではされません

fstab-sync 機能は削除されました。取り外し可能メディアをマウントについては、 ではデスクトップ特有の手段にゆだねることとし、fstab-sync プログラムは削除されました。ホットプラグデバイスや挿入されたメディアに対するエントリーは、もはや /etc/fstab ファイルに自動的には追加されません。コマンドラインユーザーは、似たような機能を提供する gnome-mount に移行することができます。

7.8. GnuCash

GnuCashPostgreSQL バックエンドは削除されました。アップストリームではメンテナンスされてなく、GnuCash の機能のすべてをサポートしていないためにクラッシュしてしまうからです。PostgreSQL バックエンドを使うユーザーは、GnuCash をアップグレードする前にデータを読み込み、XML ファイルとして保存しておくべきです。

7.9. Mozilla

Mozilla アプリケーション群は非推奨です。 5 に含まれ、アプリケーションが mozilla-devel に対してビルドされることが期待はできますが、しかしながら の将来のリリースでは削除されるでしょう。

7.10. libstc++ での先取り

libstdc++so7 パッケージが加わりました。このパッケージは GNU Standard C++ Library の libstdcxx_so_7-branch ブランチからの先取りを含みます。これは実験的でサポートされないものと見なされます。将来のアップグレードで so のバージョンと ABI が変わるので、どんなソフトウェア製品もこれに対してビルドしてはなりません。このライブラリを使ってソフトウェアをビルドするには、g++ の代わりに g++-libstdc++so_7 を起動します。

7.11. LinuxThreads サポートは削除されました

LinuxThreads ライブラリはもはや利用不可能です。Fedora Core 4 において非推奨であった LinuxThreads は、このリリースではもはや利用できません。Red Hat Linux 9 からデフォルトのスレッドライブラリであった Native POSIX Thereading Library (NPTL) が、これを完全に置き換えるものです。

8. Linux カーネル

この節では、 においてのカーネルに関連した変更と重要な情報について述べます。

8.1. バージョン

このディストリビューションは 2.6 系列のカーネルをベースとしています。 には改善、バグフィックス、追加の機能のためのパッチが含まれています。これにより、 のカーネルは kernel.org の、バニラカーネルとは等しくはありません。

http://www.kernel.org/

全てのパッチのリストを取得するには、ソース RPM パッケージをダウンロードし、それに対して次のコマンドを実行します。

rpm -qpl kernel-<version>.src.rpm

8.2. 変更履歴

パッケージの変更履歴は、次のコマンドで取り出すことができます。

rpm -q --changelog kernel-<version>

「ユーザに優しい」形式の変更履歴が必要であれば http://wiki.kernelnewbies.org/LinuxChanges を参照してください。カーネルの短い/全ての差分は http://kernel.org/git から利用可能です。 バージョンは Linus のツリーをベースにしてます。

バージョンに施されたカスタマイズは http://cvs.fedora.redhat.com から利用可能です。

8.3. カーネルの種類

には以下のカーネルが含まれます。

  • 単一プロセッサ、SMP (Symmetric Multi Processor) の両方での、本来のカーネル。SMP カーネルは複数 CPU/プロセッサをサポートします。設定済みソースはkernel-[smp-]devel-バージョン.アーキテクチャ.rpm パッケージから使用可能です。

  • Xen エミュレータを使用するための仮想カーネルハイパーバイザー。設定済みソースは kernel-xen-hypervisor-devel-バージョン.アーキテクチャ.rpm パッケージから使用可能です。

  • Xen エミュレータで使用するためのゲスト用仮想カーネル。設定済みソースは kernel-xen-guest-devel-バージョン.アーキテクチャ.rpm パッケージから使用可能です。

  • kexec/kdump 機能と共に用いる kdump カーネル。設定済ソースは kernel-kdump-devel-バージョン.アーキテクチャ.rpm パッケージから使用可能です。

それぞれのカーネルのソースは同時にインストールされます。ファイルは /usr/src/kernels/バージョン-[xen-hypervisor/xen-guest/kdump]-アーキテクチャ/ 以下にインストールされます。次のコマンドを適宜使用してください。

su -c 'yum install kernel-{xen,hypervisor,xen-guest,kdump}-devel'

適宜スペース無しのコンマで区切って、これらの種類のうちの 1 つまたは複数を選んでください。プロンプトが表示された root のパスワードを入力します。

[注意] x86_64 デフォルトカーネルは SMP 対応です

の x86_64 アーキテクチャでは、SMP 用に分離されたカーネルはありません。

[注意] PowerPC カーネルのサポート

の PowerPC アーキテクチャでは、Xen と kdump に対するサポートがありません。

8.4. バグ報告

Linux カーネルに対してのバグ報告については http://kernel.org/pub/linux/docs/lkml/reporting-bugs.html にある情報を参照してください。Fedora 特有のバグに対する報告では、http://bugzilla.redhat.com を使うこともできます。

8.5. Linux カーネルについての一般的なテキスト

Linux カーネル開発のための多くのチュートリアル、例、テキストは、カーネルソースが/usr/src/linux/ ディレクトリ以下にインストールされていることを仮定しています。以下に示すシンボリックリンクを作成すれば、 のパッケージでそうした学習教材を使用できるはずです。既に示したように適切なカーネルソースをインストールし、その後に以下を実行します。

su -c 'ln -s /usr/src/kernels/kernel-<all-the-rest> /usr/src/linux'

プロンプトが出たら root のパスワードを入力してください。

8.6. カーネル開発のための準備

には、昔のバージョンで提供されていた kernel-source パッケージはありません。その代わりに、「カーネルの種類」の節に書いてあるとおり、設定済のソースが利用可能です。

[注意] この手順は実行中のカーネルを参照しています

手順を単純化するために、実行中のカーネルに合ったカーネルソースを設定するものと仮定しています。以下の手順では、<version> という語句が、コマンド uname -r で示されるカーネルバージョンのことを参照しています。

の元のソースは、kernel .src.rpm パッケージに見つけることができます。このファイルから展開されたソースツリーを作成するためには、以下の手順に従ってください。

[注意] スーパーユーザーでパッケージをビルドしてはいけません

スーパーユーザーでパッケージをビルドすることは本質的に危険なことであり、カーネルにおいてさえもそれは必要ではありません。以下の手順では、一般ユーザーでカーネルをインストールできます。多くの一般的な情報サイトでは、カーネルの手順において /usr/src/linux を参照しています。もしそうした手順を用いるのであれば、それを単純に ~/rpmbuild/BUILD/kernel-<version>/linux-<version> に置き換えてください。

  1. ホームディレクトリ以下に RPM パッケージのビルド環境を準備するために、次のコマンドを実行します。

    su -c 'yum install fedora-rpmdevtools'
    fedora-buildrpmtree

    プロンプトが出たら root のパスワードを入力してください。

  2. 以下の何れかの場所から kernel-<version>.src.rpm ファイルを取得します。

    • 適切な SRPMS CD iso イメージの SRPMS ディレクトリ

    • カーネルパッケージを取得したのと同じ FTP/HTTP サイト

    • そのために以下のコマンドを実行します。

      su -c 'yum install yum-utils'
      su -c 'yumdownloader --source kernel'

      プロンプトが出たら root のパスワードを入力してください。

  3. 次のコマンドを使って kernel-<version>.src.rpm をインストールします。

    rpm -Uvh kernel-<version>.src.rpm`

    このコマンドは、RPM の内容を ${HOME}/rpmbuild/SOURCES${HOME}/rpmbuild/SPECS 以下に書き込みます。ここで ${HOME} はあなたのホームディレクトリです。

    [ティップ] 空き容量が必要です

    カーネルビルド処理では、あなたのホームディレクトリのあるファイルシステム上に数ギガバイトの空き容量が必要になるでしょう。

  4. 次のコマンドでカーネルソースを準備します。

    cd ~/rpmbuild/SPECS
    rpmbuild -bp --target $(uname -m) kernel-2.6.spec

    カーネルソースツリーは ${HOME}/rpmbuild/BUILD/kernel-<version>/ ディレクトリ以下に展開されます。

  5. に含まれる特定のカーネル用の設定は configs/ ディレクトリ以下にあります。例として、i686 SMP 用の設定ファイルは configs/kernel-<version>-i686-smp.config になります。欲しい設定ファイルを適切な場所に置くために、次のコマンドを実行します。

    cp configs/<欲しい設定ファイル> .config

    また、あなたの現在のカーネルの .config ファイルは /lib/modules/<version>/build/.config にあります。

  6. 全てのカーネルにはバージョン番号を元にした名前があります。この名前は uname -r コマンドで表示される値そのものです。カーネルの名前は、カーネルの Makefile の先頭4行で定義されています。実行中のカーネルとは異なる名前を持つカーネルを生成するように Makefile は変更されています。モジュールが実行中のカーネルに受け入れられようにするには、正しい名前を持ったカーネルに対してモジュールがコンパイルされなければなりません。そうするためには、カーネルの Makefile を編集する必要があります。

    例えば、 uname -r が文字列 2.6.15-1.1948_FC5 を返したのであれば、EXTRAVERSION 定義を

    EXTRAVERSION = -prep

    から

    EXTRAVERSION = -1.1948_FC5

    へ変更します。つまり、最後のダッシュより後ろを変更します。

  7. 以下のコマンドを実行します

    make oldconfig

    以降、通常のカーネルのように作業できます。

8.7. カーネルモジュールのみの作成

あなた独自ドライバーなどのカーネルモジュールを、現在使用中のカーネルに対応してビルドするには、展開されたソースツリーは必要ありません。例えば、foo.ko モジュールをビルドするには、foo.c ファイルがあるディレクトリに以下の内容でファイル Makefile を作成します。

obj-m := foo.o

KDIR  := /lib/modules/$(shell uname -r)/build
PWD   := $(shell pwd)

default:
    $(MAKE) -C $(KDIR) M=$(PWD) modules
      

そして foo.ko モジュールをビルドするために make コマンドを実行します。

8.8. ユーザ空間でのカーネルへの依存

は、Global File System (GFS) によってストレージのクラスタ構成をサポートします。GFS には、管理デーモンなどのユーザ空間でのユーティリティと共同で動作する特殊なカーネルが必要になります。その為に、そうしたカーネルを(多分アップデートの後に)削除するには su -c 'yum remove kernel-<version>' コマンドを使ってください。yum は必要があれば依存するパッケージを自動的に削除してくれます。

[注意] PowerPC は GFS をサポートしません。

での PowerPC アーキテクチャでは、GFS カーネルモジュールはビルドされません。

9. Fedora デスクトップ

GNOME 2.14 (もしくはそのリリース候補) と KDE 3.5.1 が Fedora Core 5 に含まれます。以下は、このリリースにおけるデスクトップインタフェースでの注目に値する変更です。

  • gnome-power-manager

    • GNOME Power Manager は GNOME デスクトップ環境におけるセッションデーモンであり、ラップトップ・デスクトップシステムの電源管理を助けます。これは HAL (ハードウェア抽象レイヤを提供します) と DBUS (プロセス間通信ソフトウェア) を活用しており、 の開発者によって書かれ、メンテナンスされています。

  • gnome-screensaver

    • GNOME Screensaver はスクリーンセーバーと画面ロックダイアログの統合された UI をもたらします。

  • fontconfig および shared-mime-info パッケージでのメモリの最適化。これらは、データに対してメモリマップされたキャッシュを共有します。

  • GNOME 2.12 から、デスクトップのルートメニューからターミナルオプションが取り除かれました。Fedora Extras にある nautilus-open-terminal は機能強化された代替を提供します。次のコマンドを実行することで、これをインストールすることができます。

    su -c 'yum install nautilus-open-terminal'
  • では、デフォルトではスクリーンセーバーの小さい詰め合わせだけがインストールされます。いくつかのスクリーンセーバーが正しく動かなかったり、突然グラフィカルインタフェースを終了させてしまうことが知られています。これは特に xscreensaver-gl-extras パッケージ内の OpenGL アニメを使うものを、貧弱なビデオカードで使用した場合に当てはまります。こうした追加のスクリーンセーバーが欲しければ、次のコマンドを実行してください。

    su -c 'yum install xscreensaver-extras xscreensaver-gl-extras'

10. サーバ設定、システム設定ツール

この節では、 での様々な サーバ設定、システム設定 GUI ツールの追加、変更に焦点を当てます。

10.1. system-config-printer

10.1.1. SMB ブラウズの外側にあるローカルネットワーク

サブネットを越えた Samba プリンタ共有に対するブラウズが可能になりました。さらに、/etc/samba/smb.conf で一つでも WINS サーバが指定されていれば、最初のアドレスがブラウズに使用されるます。

10.1.2. Kerberos における、SMB プリンタのサポート

system-config-printer アプリケーションは、SMB プリンタ追加時の Kerberos 認証をサポートします。プリンタを追加するには、ユーザは有効な Kerberos チケットを所有してなければならず、プリンタ設定ツールを起動する必要があります。メインメニューから「システム」>「管理」>「印刷」と選択するか、以下のコマンドを実行します。

su -c 'system-config-printer' 

ユーザ名、パスワードは共に /etc/cups/printers.conf には保存されません。SMB プリントキューが匿名による印刷を許可しているのであれば、今までのままで印刷できます。

10.2. system-config-securitylevel

10.2.1. 信頼されたサービスの追加

Smaba は今や「信頼されたサービス」にリストされています。ファイアウォールで SMB 通信を許可するには、このオプションを有効にします。

10.2.2. ポートの範囲

system-config-securitylevel ツールにおいて 他のポート を定義するとき、ポートの範囲を指定できるようになりました。例えば、6881-6999:tcp という指定は /etc/sysconfig/iptables ファイルに以下の行を追加することになります。

A RH-Firewall-1-INPUT -m state --state NEW -m tcp -p tcp --dport 6881:6999 -j ACCEPT 

11. ファイルサーバ

11.1. 一般的な情報

この節ではファイル転送および共有サーバーについて述べます。HTTP (Web) ファイル転送と Samba (Windows) ファイル共有については、それぞれの http://fedoraproject.org/wiki/Docs/Beats/WebServershttp://fedoraproject.org/wiki/Docs/Beats/Samba を参照してください。

11.2. Netatalk (Macintosh 互換)

Fedora は Netatalk のバージョン 2 を含みます。これは AppleTalk ネットワークプロトコルを介して Macintosh システムと Linux が相互作用するのを可能にするソフトウェア群です。

[注意] アップグレードする場合の注意

Netatalk のバージョン 1 からバージョン 2 へのアップグレードはデータの損失を招くことがあります。

Netatalk バージョン 2 はファイルリソースフォークの保存に異なる方法を用いており、また異なるファイル名符号化を必要とすることがあります。アップグレードする前に、ドキュメントを読んで移行計画を立てるようにしましょう。アップグレード情報は Netatalk のサイト http://netatalk.sourceforge.net/2.0/htmldocs/upgrade.html から直接参照できます。

このドキュメントは netatalk パッケージにも含まれます。/usr/share/doc/netatalk-バージョン/doc/htmldocs/upgrade.html, または /usr/share/doc/netatalk-バージョン/doc/Netatalk-Manual.pdf (ページ番号 25, 文書内の 33 ページ目) を参照してください。

12. Web サーバー

この節では Web 関連のアプリケーションについて説明しています。

12.1. httpd

Apache HTTP サーバのバージョン 2.2 が に含まれます。このリリースは以下に挙げるものを含め、2.0 系列から比べて多くの改良をもたらしています。

  • 大きく改善されたキャッシングモジュール (mod_cache, mod_disk_cache, mod_mem_cache)

  • 以前のバージョンで提供されていたセキュリティモジュールを置き換える、認証(authentication)と承認(authorization)をサポートする新しい構造

  • プロクシの負荷分散のサポート(mod_proxy_balance)

  • large file support for 32-bit platforms (including support for serving files larger than 2GB)

  • 新たなモジュール mod_dbdmod_filter は、それぞれ SQL データベースのサポートと、強化されたフィルタリングをもたらします。

    [重要項目] アップグレードとセキュリティーモジュール

    以前の httpd からのアップグレードの場合、新たな認証/承認モジュール使うようにサーバ設定を更新してください。詳細については以下に挙げるページを参照してください。

httpd のデフォルト設定に、以下の変更がなされています。

  • mod_cern_metamod_asis モジュールは、もはやデフォルトではロードされません。

  • mod_ext_filter モジュールは、デフォルトでロードされるようになりました。

    [重要項目] サードパーティによるモジュール

    httpd 2.0 用にコンパイルされた全てのサードパーティ製モジュールは、httpd 2.2 用にリビルドされなければなりません。

既存のもののアップグレードについての詳細は http://httpd.apache.org/docs/2.2/upgrading.html を参照してください。

12.2. php

PHP のバージョン 5.1 が に含まれます。このリリースは PHP 5.0 から、以下に示す多くの改良をもたらします。

  • 性能の改善

  • PDO データベース抽象モジュールの追加

次の拡張モジュールが追加されました。

  • date, hash, Reflection (php パッケージに含む)

  • pdo, pdo_psqlite (php-pdo パッケージ)

  • pdo_mysql (php-mysql パッケージ)

  • pdo_pgsql (php-pgsql パッケージ)

  • pdo_odbc (php-odbc パッケージ)

  • xmlreader, xmlwriter (php-xml パッケージ)

以下の拡張モジュールは、もはやビルドされません。

  • dbx

  • dio

  • yp

12.3. PEAR フレームワーク

PEAR フレームワークは php-pear パッケージになりました。以下の PEAR コンポーネントのみが Fedora Core に含まれます。

  • Archive_Tar

  • Console_Getopt

  • XML_RPC

追加のコンポーネントは Fedora Extras でパッケージされるでしょう。

13. 開発ツール

この節では様々な開発ツールについて述べます。

13.1. GCC コンパイラコレクション

Fedora のこのリリースは GCC 4.1 で構築されました。この GCC はディストリビューションに含まれています。

13.1.1. 警告

  • コンパイル時に -fno-var-tracking コンパイルオプションを使ってない限り、バイナリのデバッグには GDB 6.1 またはそれ以降が必要になります。

  • オプション -fwritable-strings はもはや受け付けられません。

  • 英語の診断メッセージは、Unicode を使うようになりました。もしこれが読めないのなら、LC_CTYPE 環境変数を "C" に設定するか、端末エミュレータを変更してください。

  • 多くのシステムでは、もう specs ファイルはインストールされません。普通のユーザは気づかないでしょうが、このファイルを置き換えたい開発者は -dumpspecs オプションを使えば編集するためのファイルを生成することができます。

13.1.2. コード生成

  • SSA コード最適化機構が含まれます。これは改良された定数伝播 (constant propagation)、共通部分式の除去 (partial redundancy elimination)、強度の削減 (strength reduction)、ロード/ストアコードの移動、無効な記憶域の削除 (dead storage elimination)、到達不能コードの検知、蓄積による末尾再帰 (tail recursion by accumulation) をもたらします。

  • 自動ベクトル化がサポートされました。ある状況下では、この技術は反復するループのコードに対して高い性能を実現します。

13.1.3. 言語拡張

  • execl(char *path, const char *arg, ...) のように、リストの末尾に NULL が必要な関数において NULL が無い場合にコンパイラが警告を出せるようにするために、sentinel 属性が追加されました。

  • 拡張 cast-as-lvalue, conditional-expression-as-lvalue, compund-expression-as-lvalue が削除されました。

  • #pragma pack() の意味が他のコンパイラのそれに近づけられました。

  • register 修飾子を用いて定義された変数のアドレスの取得は、警告ではなくエラーを生成するようになりました。

  • 不完全な要素型の配列はエラーを生成するようになりました。これは構造体定義の前方参照ができないという意味を含みます。

  • 現実のコードにおいて、何の最適化もない (-O0) 素のコンパイラーで 25% の高速化が測定されています。

  • マルチスレッドプログラムにおいて、ライブラリが関数スコープの静的変数を持てるようになりました。この機能を無効にするために、組み込み開発者は -fno-threadsafe-statics を使うことができますが、普通のユーザーは決してそうすべきではありません。

13.2. FORTRAN

  • GNU FORTRAN 77 フロントエンドは、新しい FORTRAN 90/95 で置き換えられました。

13.3. Eclipse 開発環境

  • Eclipse 3.1M6 はネイティブアプリケーションとしてコンパイルされています。

  • C Development Tool (CDT) が追加されました。

14. セキュリティー

この節は にある様々なセキュリティ項目を説明します。

での多くの革新的なセキュリティの特徴に対しての一般的な導入、および現在の状況、ポリシーについてはページ http://fedoraproject.org/wiki/Security から得られます。

14.1. What's New

14.1.1. 非推奨 PAM モジュール

pam_stack はこのリリースで非推奨になりました。Linux-PAM 0.78 およびそれ以降には include 指示子があり、これは pam_stack モジュールを廃れたものにします。pam_stack モジュールの使用は、非推奨の警告と共に記録されます。このモジュールは将来のリリースで削除されるでしょう。今後は、各々のサービス設定では使ってはいけません。 で PAM を使う全てのパッケージは pam_stack を使わないように修正されました。

[ティップ] アップグレードと PAM スタック

システムが以前の リリースからアップデートされ、かつ管理者がサービス設定を変更していた場合、そうしたセキュリティー設定は置き換えられません。その代わりに .rpmnew ファイルが作成されます。そうしたサービス設定は、pam_stack モジュールが使用されないように修正されなければなりません。実際にどのような変更が必要かは .rpmnew ファイルを参照してください。

diff -u /etc/pam.d/foo /etc/pam.d/foo.rpmnew

以下、/etc/pam.d/login での例で、pam_stack を使った元のものと、include 指示子を使って書いていされたものです。

#%PAM-1.0
auth       required     pam_securetty.so
auth       required     pam_stack.so service=system-auth
auth       required     pam_nologin.so
account    required     pam_stack.so service=system-auth
password   required     pam_stack.so service=system-auth
# pam_selinux.so close should be the first session rule
session    required     pam_selinux.so close
session    required     pam_stack.so service=system-auth
session    required     pam_loginuid.so
session    optional     pam_console.so
# pam_selinux.so open should be the last session rule
session    required     pam_selinux.so open
	
#%PAM-1.0
auth       required     pam_securetty.so
auth       include      system-auth
# no module should remain after 'include' if 'sufficient' might
# be used in the included configuration file
# pam_nologin moved to account phase - it's more appropriate there
# other modules might be moved before the system-auth 'include'
account    required     pam_nologin.so
account    include      system-auth
password   include      system-auth
# pam_selinux.so close should be the first session rule
session    required     pam_selinux.so close
session    include      system-auth
# the system-auth config doesn't contain sufficient modules
# in the session phase
session    required     pam_loginuid.so
session    optional     pam_console.so
# pam_selinux.so open should be the last session rule
session    required     pam_selinux.so open
	

14.1.2. バッファオーバーフローの検知と変数の再配置

このリリースでは、 と Extras リポジトリにある全てのソフトウェアは fstack-protecter と呼ばれるセキュリティ機能を使ってコンパイルされています。fstack-protector はローカル文字列を持つ関数のスタックにカナリア値を置きます。戻りアドレスのすぐ手前にあるカナリア値は、戻りアドレスを使って戻る直前に検証されます。バッファオーバーフローがあった場合は、カナリア値は一致せず、プログラムは強制終了します。カナリア値はアプリケーションの起動ごとに毎回ランダムであり、リモートから推測するのは不可能です。ただし、fstack-protector 機能はヒープ上でのバッファオーバーフローからは守ってくれません。

この機能は IBM ProPolice/SSP の実装として の開発者が書いたものです。ProPolice/SSP についての詳細は http://www.research.ibm.com/trl/projects/security/ssp/ を参照してください。この機能は で使われている GCC 4.1 コンパイラの一部として利用が可能です。

Fedora Core 4 で導入された、gccglibc での FORTIFY_SOURCE セキュリティ機能も利用可能なままです。Fedora におけるセキュリティ機能の作法差異については http://fedoraproject.org/wiki/Security/Features を参照してください。

14.2. SELinux

SELinux プロジェクトの新しいページには、トラブルシュート、1ヒント、説明、文書や参考文献へのポインターがあります。いくつかの便利なリンクは以下を含みます。

14.2.1. 複数カテゴリーセキュリティー (Multi Category Security; MCS)

MCS は、より厳しい複数レベルセキュリティ (Multilevel Security; MLS) の一般用と用実装です。MCS は SELinux の強化の一つで、ユーザーがカテゴリー を使ってファイルをらべリングすることを許可します。カテゴリには Company_Confidential(企業秘密), CEO_EYES_ONLY(CEOの黙読のみ可), Sysadmin_Passwords(システム管理者のパスワード) のようなものがあるでしょう。詳細については、作者による記事 http://james-morris.livejournal.com/5583.html を参照してください。

14.2.2. 複数レベルセキュリティ(Multilevel Security; MLS)

MLS は特別なセキュリティレベルをもってプロセス/オブジェクトにラベルをつける、ある種の強制アクセス制御 (Mandatory Access Control; MAC) 機構です。例えば、あるオブジェクト (ある文書ファイル) は { Secret, ProjectMeta } というセキュリティレベルを持つことができます。これは Secret が感度、ProjectMeta がカテゴリーになります。MLS の詳細については http://james-morris.livejournal.com/5020.html を参照してください。

カテゴリーセキュリティー

15. Java と java-gcj-compat

この リリースには、java-gcj-compat と呼ばれる自由でオープンな Java 環境が含まれます。java-gcj-compat には一連のツールと、Java 言語で書かれた多くの便利なプログラムを構築・実行することができる実行環境とが含まれます。

[注意] Fedora Core に Java は含まれません

Java は Sun Microsystems の商標です。完全に自由なソフトウェアスタックである java-gcj-compat は Java ではありませんが、Java ソフトウェアを実行することができるでしょう。

java-gcj-compat は3つの部分からなります。GNU Java 実行環境 (libgcj)、Eclipse Java コンパイラー (ecj)、そして他の Java 環境がそうであるのと同じように、ユーザーに実行環境とコンパイラを見せるラッパーおよびリンク群(java-gcj-compat)です。

この リリースに含まれる Java ソフトウェアは、統合された新しい java-gcj-compat 環境を使用します。そうしたパッケージには OpenOffice.org Base, Eclipse, Apache Tomcat があります。

Fedora における自由な Java 環境の詳細については、http://www.fedoraproject.org/wiki/JavaFAQ にある Java FAQ を参照してください。

[ティップ] バグレポートには場所とバージョン情報を入れてください

バグレポートをするときには、以下のコマンドからの出力を含めるようにしてください。

which java && java -version && which javac && javac -version

15.1. Java および Java 互換パッケージの扱い

自由なソフトウェアスタック java-gcj-compat に加えて、複数の Java 実装をインストールしそれらを alternatives を使って切り替えることができるように Fedora Core は設計されています。ただし alternatives の恩恵にあずかるには、各 Java システムは JPackage プロジェクトのパッケージ作成ガイドラインにしたがってパッケージされたものでなければなりません。

いったん正しくインストールされれば、root ユーザは javajavac 実装を alternatives コマンドを次のように使って切り替えることができるはずです。

alternatives --config java alternatives --config javac

15.2. Fedora と JPackage の Java パッケージ

Fedora Core には、Java ソフトウェアのリポジトリを提供する JPackage という素晴らしいプロジェクトに由来するパッケージが沢山あります。Fedora では、こうしたパッケージは、プロプライエタリなソフトウェアの依存をなくし、GCJ の事前コンパイル機能を使うように修正してきました。Fedora ユーザーは、そうしたパッケージの更新には Fedora のリポジトリーを使うべきであり、Feora から提供されないパッケージについては JPackage リポジトリーを使うことができます。

プロジェクトの詳細、および彼らが提供するソフトウェアについては、JPackage のウェブサイト http://jpackage.org を参照してください。

[警告] Fedora と JPackage のパッケージを混ぜる

同じシステムに Fedora と JPackage のリポジトリの両方からソフトウェアをインストールする前に、パッケージの互換性を調査してください。非互換パッケージは複雑な問題を引き起こすことになるでしょう。

16. Samba (Windows との互換性)

Windows 共有(または SMB ブラウズとして知られているもの)のブラウズが可能になりました。Fedora Core 5 以前のリリースでは、SMB ブラウジングに対する適切な動作をファイアウォールが邪魔していました。2.6.14 カーネルへの ip_conntrack_netbios_ns カーネルモジュールの追加と、それに関連した system-config-securitylevel への改良により、ファイアウォールが SMB ブロードキャストを正しく追跡できるようになり、ネットワークブラウジングを許可出きるようになりました。

17. マルチメディア

には様々なマルチメディアの再生・記録・編集機能を持ったアプリケーションが含まれます。追加のパッケージは Fedora Extras リポジトリから利用できます。

17.1. マルチメディアプレーヤー

のデフォルトでは Rhythm Box, Totem, Helix Player がメディア再生のためにインストールされます。さらに、人気のある XMMS を始めとしたその他の多くのプログラムが および Fedora Extras リポジトリから利用可能です。GNOME、KDE にもまた、共に様々なフォーマットに対応したプログラム群があります。その他のフォーマットを処理するサードパーティプログラムが利用可能です。

また は Advanced Linux Sound Architecture (ALSA) サウンドシステムを備え、それをフルに活用するようになっています。これは、多くのプログラムが同時に音を出せることを意味します。これはかつての Linux システムでは難しかったことです。全てのマルチメディアソフトウエアが ALSA を使用するように設定されたとき、この制限は消えて無くなります。ALSA についての更なる情報については、プロジェクトのウェブサイト http://www.alsa-project.org/ を参照してください。

17.2. Ogg および Xiph.Org Foundation フォーマット

は Ogg メディアコンテナフォーマット、Vorbis オーディオ、Theora ビデオ、Speex オーディオ、FLAC ロスレスオーディオフォーマットの完全なサポートを含みます。これらの自由に配布可能なフォーマットは、特許やライセンスの制限に邪魔されることがありません。より人気があり制限のあるフォーマットに対して、彼らは強力で柔軟な代替を提供します。これらのフォーマットについての更なる情報、そしてこれらをどう使うかは Xiph.Org Foundation のウェブサイト http://www.xiph.org/ に見つけることができます。

17.3. MP3 と DVD、その他の除外されたマルチメディア

MP3 および MPEG (DVD) フォーマットは特許で保護されていて、その特許保持者が必要なライセンスを提供していないため、 および Fedora Extras には MP3 や DVD の記録・再生のサポートを含めることができません。また、Flash PlayerReal Player などのいくつかのマルチメデアアプリケーションプログラムも、特許やライセンス制限により Fedora から除外されています。この問題に対しては http://fedoraproject.org/wiki/ForbiddenItems を参照してください。

17.4. CD・DVD のオーサリングと焼き付け

と Fedora Extras には CD や DVD を簡単に作成するツールが含まれています。GNOME ユーザは Nautilus ファイルマネージャから直接焼くこともできますし、Fedora Extras から gnomebaker もしくは graveman を選ぶか、 から古い xcdroast を選べます。KDE ユーザーには、こうした作業に対しての強力なツールを提供する k3b パッケージがあります。コンソールでのツールには cdrecord, readcd, mkisofs, その他の典型的な Linux アプリケーションがあります。

17.5. 画面配信(Screencasts)

オープンな技術を使ったデスクトップセッションの記録である screencasts(画面配信) の作成、再生に Fedora を使うことができます。Fedora Extras 5 には、ビデオフォーマット Teora を使って screencast を作成する istanbul が含まれます。開発者として、エンドユーザとしての利用のどちらにおいても、Fedora プロジェクトに screencast を登録する上で、これが好ましい方法です。もっと総合的な HOW TO については http://fedoraproject.org/wiki/ScreenCasting を参照してください。

17.6. プラグインを利用した拡張のサポート

と Fedora Extras にあるメディアプレーヤーの殆んどは、対応するメディアフォーマットと出力システムを追加するためにプラグインを使用することをサポートしています。メディアフォーマットのサポートと出力を処理するために、gstreamer のような強力なバックエンドを使用するものもあります。こうしたバックエンドや個々のアプリケーションのためのプラグインパッケージが と Fedora Extras で利用可能であり、さらにすごい機能を追加するためのサードパーティからの追加プラグインが利用可能でしょう。

18. ゲームとエンターテイメント

を Fedora Extras は様々なジャンルのゲームを提供します。デフォルトでは、 は GNOME 用の (gnome-games と呼ばれる)小さなパッケージを含みます。 と Fedora Extras で利用可能なその他のゲームをインストールするには、デスクトップのメニューから アプリケーション>ソフトウェアの追加と削除 を選択してください。

19. ネットワーク

19.1. カーネル 2.6.11 - 2.6.15 での主な変更

大きな変更についてのリストは http://wiki.kernelnewbies.org/LinuxChanges を参照してください。そのうちのいくつかに以下で焦点を当てます。

19.1.1. IPv4 アドレスの昇格

カーネルバージョン 2.6.12 から名前づけされたアドレスの昇格 (address promption)と呼ばれる新機能が追加されています。これはサブ IPv4 アドレスがメイン IPv4 アドレスへと昇格することを可能にします。普通、メインのアドレスが削除されたときには、全てのサブのアドレスも同様に削除されます。新しい sysctl キー net.ipv4.conf.all.promote_secondaries (またはインタフェースを特定した、これの変形) を有効にすることでこの動作を変更することができ、サブアドレスの一つを新たなメインアドレスへと昇格させるようになります。

19.1.2. 設定可能な ICMP Errors 送信元アドレス

ICMP エラーメッセージの送信元アドレスを選択するとき、現在は ICMP エラーが出ていくインタフェースのアドレスを使っています。カーネルバージョン 2.6.12 には新しい sysctl キー net.ipv4.icmp_errors_use_inbound_ifaddr が導入されました。このオプションを有効にすると、元々のエラーを引き起こしたパケットを受信したインタフェースのアドレスを使うようになります。

例として、カーネルが ICMP error を生成するパケットを eth0 で受け取ったとしましょう。そして、ルーティングテーブルによりエラーメッセージが eth1 インターフェース上で生成されるとします。ここでこの新しい sysctl オプションが有効になっていれば、ICMP Error メッセージの送信元アドレスにはデフォルトの eth1 のアドレスの代わりに、 eth0 が用いられます。これは非対称ルーティング設定のデバッグを簡単にするでしょう。

19.1.3. LC-Trie ベースの経路テーブル検索アルゴリズム

trie と呼ばれる新しい経路テーブル検索アルゴリズムが追加されています。これは大きな経路テーブルを意識したものであり、元のハッシュ実装に対して、増加するメモリ消費と複雑さという点で明らかな性能改善が見られます。

19.1.4. 取り替え可能な輻輳制御アルゴリズム基盤

TCP の輻輳制御アルゴリズムが交換可能、すなわちモジュール化されました。古い NewReno がデフォルトのままであり、フォールバックのアルゴリズムとして動作します。以下の新しい輻輳制御アルゴリズムが追加されています。

  • 高速 TCP 輻輳制御

  • TCP Hybla 輻輳回避

  • H-TCP 輻輳制御

  • スケーラブル TCP 輻輳制御

既存のすべての輻輳制御モジュールはこの新しい基盤用に変換されています。また BIC 輻輳制御は、低レイテンシリンクを扱うための BICTCP 1.1 からの改良を受けています。

[注意] 輻輳制御アルゴリズムへ影響を及ぼす

輻輳制御アルゴリズムはソケットごとなので、ソケットのオプション TCP_CONGESTION でこれを変更することができます。

19.1.5. 接続喪失によるキューイングの回避

ネットワークドライバが接続の喪失に気付いたとき、例えばケーブルが抜かれた場合など、ドライバはキューイングを(ドライバの手前で)停止します。これはパケットがキューイング規則層に長い時間滞留させ、予想外の影響を与えていました。この影響を避けるため、ネットワークスタックは落ちているデバイスに対するあらゆるキューイングを受け付けることを取りやめた、すなわちキューイングが無効になりました。

19.1.6. DCCP プロトコルのサポート

カーネルバージョン 2.6.14-rc1 は DCCP プロトコルをサポートする最初のバージョンです。この実装は未だ実験的なものですが、動作はします。ユーザー空間のアプリケーションにこの新しいプロトコルを気付かせる作業が開始されています。

19.1.7. 無線

HostAP と名付けられた新しいドライバが 2.6.14-rc1 に加えられました。これは、無線アクセスポイントのソフトウェアエミュレーションを可能にします。現在のところ、このドライバは Intersil Prism2 ベースのカード (PC Card/PCI/PLX) でのみ動作します。Intel(R) PRO/Wireless 2100 と 2200 無線 LAN カードのサポートが追加されています。

19.1.8. その他

  • TCP Segmentation Offloading (TSO) に関連した多くの修正が取り込まれています。

  • iptables と拡張マッチで使用できる、新しいテキスト探索基盤が追加されました。

  • マルチキャストに加わっている IPv4 および IPv6 の(ユーザ空間から見える)インタフェースは、書き直されて最新の標準に対応しました。

  • SNMPv2 MIB のカウンター ipInAddrErrors が IPv4 でサポートされました。

  • 先進的な API (RFC3542) で提起された様々な新しいソケットオプションが追加されました。

19.2. ユーザツール

IPv4 アドレス削除のアルゴリズムは、カーネル 2.6.12 までプレフィクス長を考慮していませんでした。これが変更されたので、iproute2 ツールはプレフィクス長が指定されていない場合、意図しない削除の可能性を警告するために警告メッセージを出力するようになりました。

ip addr list dev eth0 
4: eth0: <BROADCAST,MULTICAST,UP> mtu 1500 qdisc pfifo_fast qlen 1000
    inet 10.0.0.3/24 scope global eth0
	
su -c 'ip addr del 10.0.0.3 dev eth0' 
Warning: Executing wildcard deletion to stay compatible with old
      scripts. Explicitly specify the prefix length (10.0.0.3/32) to
      avoid this warning. This special behaviour is likely to disappear
      in further releases, fix your scripts!
      

この警告を避ける、アドレス削除の正しい方法は次のとおりです。

su -c 'ip addr del 10.0.0.3/24 dev eth0'

インタフェースが管理上の都合で落ちているのか、それとも回線断 (ケーブルが抜けている) が理由なのかを伝えることが今まではできませんでした。そこで、管理上は動作させたいが回線断であるというリンクを表示するために、NO-CARRIER というフラグが導入されました。

ip コマンドはバッチ作業の高速化のため、tc コマンドのように引数 -batch によってバッチモードをサポートするようになりました。

20. Virtualization

Virtualization in Fedora Core is based on Xen. Xen 3.0 is integrated within Fedora Core 5 in the installer. Refer to http://fedoraproject.org/wiki/Tools/Xen for more information about Xen.

[注意] No PowerPC Support

Xen is not supported on the PowerPC architecture in Fedora Core 5.

21. X Window System (グラフィックス)

この節では、 と共に提供される X Window System に関連する情報を示します。

21.1. xorg-x11

X.org X11 は X Window System のオープンソース実装の一つです。これは低レベルで基本的な機能を提供し、GNOME や KDE といった本格的なグラフィカルユーザインタフェース (GUI) は、その上に設計されています。X.org の詳細については http://xorg.freedesktop.org/wiki/ を参照してください。

設定するには「アプリケーション」>「システム設定」>「画面」か system-config-display を実行します。X.org の設定ファイルは /etc/X11/xorg.conf です。

X.org X11R7 はモジュール化された X.org の最初のリリースであり、(他にいくつかの利点がありますが、)開発者が特定の機能を素早い方法で開発・リリースすることを促進します。 における、Xorg モジュール化への取り組みに対する最新の状態についての情報は http://fedoraproject.org/wiki/Xorg/Modularization から得られます。

21.2. X.org X11R7 利用者へのメモ

[注意] サードパーティ製ドライバのインストール

ATI や nVidia などの他ベンダーからのサードパーティのドライバーをインストールする前に、どうか http://fedoraproject.org/wiki/Xorg/3rdPartyVideoDrivers を読んでください。

xorg-x11-server-Xorg パッケージのインストールスクリプトは xorg.conf から自動的に RgbPath 行を(それがもしあれば)削除します。キーボードを以前使ってたものとは違うように再設定する必要があるでしょう。キーボードの再設定についてどうしても助けが必要であれば、 本家のメーリングリスト xorg@freedesktop.org に参加するのがよいでしょう。

21.3. 開発者のための X.org X11R7 の概要

以下、X11R7 での開発者から見える変更点のリストです。

  • 全体のビルドシステムは、imake から GNU autotools 群に変更になりました。

  • 全てのライブラリは pkgconfig *.pc ファイルをインストールするようになりました。そうしたライブラリに依存したソフトウェアは、/usr/X11R6/lib などのパスをハードコードする代わりに pkg-config を常に使うべきです。

  • 全ては /usr/X11R6 ではなく、/usr に直接インストールされます。/usr/X11R6 以下へのあらゆるパスがハードコードされたソフトウェアは全て変更されなければなりません。オブジェクトの適切な場所を動的に検知するのがよいでしょう。X11R7 の新しくなったデフォルトパスをハードコードなんてしないようにすることが、開発者に強く推奨されています。

  • 全てのライブラリは、それ自身の個々のソース RPM を持つようになり、そこから実行時バイナリパッケージと -devel パッケージが生成されます。

21.4. X.org X11R7 についての開発者へのメモ

この節では、開発者およびパッケージャーに対しての問題点の要約を示し、そして(それが可能であれば)その解決への提案をします。

21.4.1. /usr/X11R6/ ディレクトリ構成

X11R7 は /usr 以下に直接インストールされ、もはや /usr/X11R6/ 以下を使用しません。コンパイル時、または実行時に /usr/X11R6/ 以下の固定されたパス上にファイルがあることを前提にしているアプリケーションは、システムの PATH を使うか、その他の何らかの仕組み(ファイルがどこにあるかを動的に決定するか、その代わりに新たな場所をハードコードしつつ、フォールバックも付けておく)を使うように変更されなければなりません。

21.4.2. Imake

imake はもはや X Window System のビルドには使用されず、いまや公式に非推奨です。以前 X Window System によって提供されていた imake, xmkmf, その他のユーティリティは X11R7 でも依然として提供されはしますが、X.Org は imake から、GNU autotoolspkg-config へと移行するように強く推奨しています。将来の X Window Sytem のリリースでは imake が消える可能性があるので、imake から移行し新たなソフトウェアプロジェクトではそれを使わないようにすることが、開発者には強く推奨されます。

21.4.3. システム全体の app-defaults/ ディレクトリ

X リソースのためのシステム app-defaults/ ディレクトリは %{_datadir}/X11/app-defaults/ であり、 と将来の システムでは /usr/share/X11/app-defaults に展開されます。

21.4.4. パッケージ依存性の修正

ビルド依存性を満たすために BuildRequires: (XFree86-devel|xorg-x11-devel) を使っていたすべてのソフトウェアパッケージは、これからは個々のライブラリ依存性にしたがってそれぞれを指定しなければなりません。その場合、xorg 実装のライブラリパッケージ名を使うのではなく「仮想」ビルド依存性を使う方がずっとよく、そうすることが強く推奨されます。これは BuildRequires: xorg-x11-Xft-devel ではなく BuildRequires: libXft-devel を使用すべきだということを意味します。もしあなたのソフトウェアが本当に X.org の X11 実装の特定のライブラリに依存しているならば、xorg-x11-devel 形式を使ってください。仮想の provides/requires を使っていれば、将来ライブラリが違う場所に移動したときの「痛み」をなくせます。

21.4.5. xft-config

モジュール化された X は、ビルドシステムの設定と実行のために GNU autotoolspkg-config を使用します。これまでにも xft-config は非推奨であったし、その間 pkgconfig *.pc ファイルが提供されてきました。ビルドするための cflagslibs オプションを得るために xft-config を使用していたアプリケーションは、pkg-config を使用するように更新されなければなりません。

22. データベースサーバー

22.1. MySQL

Fedora には MySQL 5.0 が含まれます。このバージョンによって提供される機能強化については、http://dev.mysql.com/doc/refman/5.0/en/mysql-5-0-nutshell.html を参照してください。

以前のバージョンの MySQL からデータベースをアップグレードするには、 MySQL のサイトにある http://dev.mysql.com/doc/refman/5.0/en/upgrade.html を参照してください。

22.2. PostgreSQL

Fedora のこのリリースには PostgreSQL 8.1 が含まれます。この新しいバージョンについての詳細は http://www.postgresql.org/docs/whatsnew/ を参照してください。

[重要項目] Fedora Core のバージョンをまたいでの DB のアップグレード

4 は PostgreSQL のバージョン 8.0 を提供していました。PostgreSQL を使った Fedora システムをアップグレードする場合には、データベースをアップグレードしなければなりません。

PostgreSQL の以前のバージョンからデータベースをアップグレードするには、http://www.postgresql.org/docs/8.1/interactive/install-upgrading.html で述べられている手順にしたがってください。

23. 国際化(i18n)

この節では、 における様々な言語のサポートに関連する情報について述べます。

23.1. 入力メソッド(IM)

アジア圏の言語およびその他の言語のための入力メソッドとして、IIIMF は Fedora のこのリリースで SCIM (Simple Common Input Method) に置き換えられました。SCIM は入力メソッド(IM)を on/off するトリガキーにデフォルトで Ctrl-Space を用いますが、これは SCIM の設定ツールで簡単に変更することが可能です。scim-anthy が実行されているとき、日本語ユーザーは日本語と ASCII の入力の切り替えに 半角/全角 (Zenkaku_Hankaku) キーを使用できます。

23.1.1. インストール

アジア圏の言語のデスクトップにおいては SCIM がインストールされ、デフォルトで起動されるはずです。そうでなければ、パッケージマネージャの言語サポートセクションを使うか、次のコマンドで必要なパッケージをインストールできます。

su -c 'yum install <SCIM-IMEs>' 

ここで <SCIM-IMEs> は以下の何れか(または複数)で置き換えてください。

  • 日本語: scim-anthy

    韓国語: scim-hangul

    中国語(簡体字): scim-pinyin scim-tables-chinese

    中国語(繁体字): scim-chewing scim-tables-chinese

    インド語やその他の言語: scim-m17n m17n-db-<language>

言語にあったフォントも必要です。フォントのパッケージの名前は fonts-<language> です。<language> には arabic, bengali, chinese, gujarati, hebrew, hindi, japanese, korean, punjabi, tamil のいずれかが入ります。

デスクトップがアジア圏のロケールでは動作していないとき、そのユーザーアカウントで有効にしたい場合には次のコマンドを実行し、その後ログアウトしてもう一度そのアカウントでログインします。

mkdir ~/.xinput.d 
ln -s /etc/X11/xinit/xinput.d/scim ~/.xinput.d/default

23.1.2. SCIM アプレットとツールバー

SCIM 実行中には、デスクトップパネルの通知エリアにアプレットアイコンが現れます。SCIM が無効になっているときには、アイコンは灰色のキーボードとして表示され、有効になっているときには入力メソッドエンジン (Input Method Engine; IME) アイコンになります。SCIM が有効なとき、デフォルトで SCIM IMツールバーがステータス情報と共に現れます。

アプレット上でマウスを左クリックすると、選択された IME を変更するための SCIM 言語切り替えメニューが有効になります。IM を使っているアプリケーションがフォーカスを持ったときにのみこのメニューが現れます。アプレット上、もしくは SCIM ツールバーを右クリックすると、設定メニューが有効になります。

23.1.3. SCIM の設定

設定メニューから利用できる設定ツールを使って、SCIM と IME を設定することができます。IME 一般設定では、言語切り替えメニューにどの言語/IME を表示するかを選択できます。

23.1.4. 新しい変換エンジン

新しい日本語変換エンジンである anthy は、古い Canna サーバシステムを置き換えます。また、新しい中国語(繁体字) 変換エンジン libchewing が加わりました。

23.2. フォント

ボールド体を持たないフォントにおいて、合成によるボールド化が利用可能になりました。

新しい中国語フォント AR PL ShanHeiSun Uni (uming.ttf) AR PL ZenKai Uni (ukai.ttf) が追加されました。デフォルトのフォントは AR PL ShanHeiSun Uni で、これは埋め込みビットマップフォントを含みます。埋め込みビットマップを使いたくなければ、以下を ~/.font.conf に追加してください。

<fontconfig>
  <match target="font">
    <test name="family" compare="eq">
      <string>AR PL ShanHeiSun Uni</string>
    </test>
    <edit name="embeddedbitmap" mode="assign">
      <bool>false</bool>
    </edit>
  </match>
</fontconfig>	
      

23.3. gtk2 IM サブメニュー

Gtk2 のコンテキストメニューの IM サブメニューは、もはやデフォルトでは出現しなくなりました。以下のコマンドを使えば、これを有効にできます。

gconftool-2 --type bool --set '/desktop/gnome/interface/show_input_method_menu' true 

24. 後方互換性

は過去のソフトウェアとの互換性のために、古いシステムライブラリを含みます。このソフトウェアは Legacy Software Development グループの一部であり、これはデフォルトではインストールされません。この機能が必要であれば、インストール中またはインストール完了後にこのグループを選択することができます。Fedora システムでパッケージグループをインストールするには、アプリケーション→ソフトウェアの追加と削除 か、Pirut、もしくは次のコマンドをターミナルウィンドウで実行します。

su -c 'yum groupinstall "Legacy Software Development"'

プロンプトが表示されたら root のパスワードを入力します。

25. パッケージの変更

[注意] このリストは自動的に生成されたものです

このリストは自動的に生成されたものです。翻訳するにはいい選択とは言えませんね。

このリストは treediff ユーティリティを、RawHide の 2006/02/28 ツリーに対して treediff newtree oldtree として実行して得られたものです。

FC 4 から更新されたパッケージのリストについては、次のページを参照してください。

http://fedoraproject.org/wiki/Docs/Beats/PackageChanges/UpdatedPackages

New package adaptx
	AdaptX

New package agg
	Anti-Grain Geometry

New package amtu
	Abstract Machine Test Utility (AMTU)

New package anthy
	Japanese character set input library

New package aspell-ru
	Russian dictionaries for Aspell.

New package aspell-sl
	Slovenian dictionaries for Aspell.

New package aspell-sr
	Serbian dictionaries for Aspell.

New package avahi
	Local network service discovery

New package axis
	A SOAP implementation in Java

New package beagle
	The Beagle Search Infrastructure

New package bsf
	Bean Scripting Framework

New package bsh
	Lightweight Scripting for Java

New package cairo
	A vector graphics library

New package cairo-java
	Java bindings for the Cairo library

New package castor
	An open source data binding framework for Java

New package concurrent
	Utility classes for concurrent Java programming

New package dev86
	A real mode 80x86 assembler and linker.

New package dhcdbd
	DHCP D-BUS daemon (dhcdbd) controls dhclient sessions 
        with D-BUS, stores and presents DHCP options.

New package ekiga
	A Gnome based SIP/H323 teleconferencing application

New package elilo
	ELILO linux boot loader for EFI-based systems

New package evolution-sharp
	Evolution Data Server Mono Bindings

New package f-spot
	Photo management application

New package frysk
	Frysk execution analysis tool

New package gecko-sharp2
	Gecko bindings for Mono

New package geronimo-specs
	Geronimo J2EE server J2EE specifications

New package giflib
	Library for manipulating GIF format image files

New package glib-java
	Base Library for the Java-GNOME libraries

New package gmime
	Library for creating and parsing MIME messages

New package gnome-applet-vm
	Simple virtual domains monitor which embed themselves 
        in the GNOME panel

New package gnome-mount
	Mount replacement which uses HAL to do the mounting

New package gnome-power-manager
	GNOME Power Manager

New package gnome-python2-desktop
	The sources for additional PyGNOME Python extension modules 
        for the GNOME desktop.

New package gnome-screensaver
	GNOME Sreensaver

New package gnome-user-share
	Gnome user file sharing

New package gnu-efi
	Development Libraries and headers for EFI

New package gpart
	A program for recovering corrupt partition tables.

New package gsf-sharp
	Mono bindings for libgsf

New package gstreamer-plugins-base
	GStreamer streaming media framework base plug-ins

New package gstreamer-plugins-good
	GStreamer plug-ins with good code and licensing

New package gtk-sharp
	GTK+ and GNOME bindings for Mono

New package gtk-sharp2
	GTK+ and GNOME bindings for Mono

New package hplip
	HP Linux Imaging and Printing Project

New package hsqldb
	Hsqldb Database Engine

New package icon-naming-utils
	A script to handle icon names in desktop icon themes

New package icu
	International Components for Unicode

New package imake
	imake source code configuration and build system

New package iscsi-initiator-utils
	iSCSI daemon and utility programs

New package iso-codes
	ISO code lists and translations

New package jakarta-commons-codec
	Jakarta Commons Codec Package

New package jakarta-commons-daemon
	Jakarta Commons Daemon Package

New package jakarta-commons-discovery
	Jakarta Commons Discovery

New package jakarta-commons-httpclient
	Jakarta Commons HTTPClient Package

New package javacc
	A parser/scanner generator for java

New package jdom
	Java alternative to DOM and SAX

New package jgroups
	Toolkit for reliable multicast communication.

New package jrefactory
	JRefactory and Pretty Print

New package kasumi
	An anthy dictionary management tool.

New package kexec-tools
	The kexec/kdump userspace component.

New package lcms
	Color Management System

New package libFS
	X.Org X11 libFS runtime library

New package libICE
	X.Org X11 libICE runtime library

New package libSM
	X.Org X11 libSM runtime library

New package libX11
	X.Org X11 libX11 runtime library

New package libXScrnSaver
	X.Org X11 libXss runtime library

New package libXTrap
	X.Org X11 libXTrap runtime library

New package libXau
	X.Org X11 libXau runtime library

New package libXaw
	X.Org X11 libXaw runtime library

New package libXcomposite
	X.Org X11 libXcomposite runtime library

New package libXcursor
	X.Org X11 libXcursor runtime library

New package libXdamage
	X.Org X11 libXdamage runtime library

New package libXdmcp
	X.Org X11 libXdmcp runtime library

New package libXevie
	X.Org X11 libXevie runtime library

New package libXext
	X.Org X11 libXext runtime library

New package libXfixes
	X.Org X11 libXfixes runtime library

New package libXfont
	X.Org X11 libXfont runtime library

New package libXfontcache
	X.Org X11 libXfontcache runtime library

New package libXft
	X.Org X11 libXft runtime library

New package libXi
	X.Org X11 libXi runtime library

New package libXinerama
	X.Org X11 libXinerama runtime library

New package libXmu
	X.Org X11 libXmu/libXmuu runtime libraries

New package libXp
	X.Org X11 libXp runtime library

New package libXpm
	X.Org X11 libXpm runtime library

New package libXrandr
	X.Org X11 libXrandr runtime library

New package libXrender
	X.Org X11 libXrender runtime library

New package libXres
	X.Org X11 libXres runtime library

New package libXt
	X.Org X11 libXt runtime library

New package libXtst
	X.Org X11 libXtst runtime library

New package libXv
	X.Org X11 libXv runtime library

New package libXvMC
	X.Org X11 libXvMC runtime library

New package libXxf86dga
	X.Org X11 libXxf86dga runtime library

New package libXxf86misc
	X.Org X11 libXxf86misc runtime library

New package libXxf86vm
	X.Org X11 libXxf86vm runtime library

New package libchewing
	Intelligent phonetic input method library for Traditional 
        Chinese

New package libdaemon
	library for writing UNIX daemons

New package libdmx
	X.Org X11 libdmx runtime library

New package libdrm
	libdrm Direct Rendering Manager runtime library

New package libevent
	Abstract asynchronous event notification library

New package libfontenc
	X.Org X11 libfontenc runtime library

New package libgdiplus
	libgdiplus: An Open Source implementation of the GDI+ API

New package libgpod
	Library to access the contents of an iPod

New package libgssapi
	Generic Security Services Application Programming Interface 
        Library

New package libiec61883
	Streaming library for IEEE1394

New package liblbxutil
	X.Org X11 liblbxutil runtime library

New package libnl
	Convenience library for kernel netlink sockets

New package libnotify
	libnotify notification library

New package liboil
	Library of Optimized Inner Loops, CPU optimized functions

New package liboldX
	X.Org X11 liboldX runtime library

New package libpfm
	a performance monitoring library for Linux/ia64

New package librtas
	Libraries to provide access to RTAS calls and RTAS events.

New package libsemanage
	SELinux binary policy manipulation library

New package libsetrans
	SELinux Translation library

New package libstdc++so7
	libstdc++.so.7 preview

New package libunwind
	An unwinding library for ia64.

New package libvirt
	Library providing an API to use the Xen virtualization

New package libvte-java
	Wrapper library for GNOME VTE

New package libxkbfile
	X.Org X11 libxkbfile runtime library

New package libxkbui
	X.Org X11 libxkbui runtime library

New package lucene
	High-performance, full-featured text search engine

New package m17n-db
	Multilingualization datafiles for m17n-lib

New package m17n-lib
	Multilingual text library

New package mesa
	Mesa graphics libraries

New package mlocate
	An utility for finding files by name

New package mockobjects
	Java MockObjects package

New package mono
	a .NET runtime environment

New package mysql-connector-odbc
	ODBC driver for MySQL

New package mysqlclient14
	Backlevel MySQL shared libraries.

New package nautilus-sendto
	Nautilus context menu for sending files

New package nfs-utils-lib
	Network File System Support Library

New package notify-daemon
	Notification Daemon

New package nspr
	Netscape Portable Runtime

New package opal
	Open Phone Abstraction Library

New package openCryptoki
	Implementation of Cryptoki v2.11 for IBM Crypto Hardware

New package opensp
	SGML and XML parser

New package pcmciautils
	PCMCIA utilities and initialization programs

New package perl-Net-IP
	Perl module for manipulation of IPv4 and IPv6 addresses

New package perl-String-CRC32
	Perl interface for cyclic redundency check generation

New package perl-XML-Simple
	Easy API to maintain XML in Perl

New package pfmon
	a performance monitoring tool for Linux/ia64

New package php-pear
	PHP Extension and Application Repository framework

New package pirut
	Package Installation, Removal and Update Tools

New package prctl
	Utility to perform process operations

New package pycairo
	Python bindings for the cairo library

New package pykickstart
	A python library for manipulating kickstart files

New package python-pyblock
	Python modules for dealing with block devices

New package rhpxl
	Python library for configuring and running X.

New package s390utils
	Linux/390 specific utilities.

New package salinfo
	SAL info tool.

New package scim
	Smart Common Input Method platform

New package scim-anthy
	SCIM IMEngine for anthy for Japanese input

New package scim-chewing
	Chewing Chinese input method for SCIM

New package scim-hangul
	Hangul Input Method Engine for SCIM

New package scim-m17n
	SCIM IMEngine for m17n-lib

New package scim-pinyin
	Smart Pinyin IMEngine for Smart Common Input Method platform

New package scim-qtimm
	SCIM input method module for Qt

New package scim-tables
	SCIM Generic Table IMEngine

New package squashfs-tools
	squashfs utilities

New package system-config-cluster
	system-config-cluster is a utility which allows you to manage 
        cluster configuration in a graphical setting.

New package systemtap
	Instrumentation System

New package tanukiwrapper
	Java Service Wrapper

New package tog-pegasus
	OpenPegasus WBEM Services for Linux

New package tomboy
	Tomboy is a desktop note-taking application for Linux and Unix.

New package velocity
	Java-based template engine

New package werken.xpath
	XPath implementation using JDOM

New package wpa_supplicant
	WPA/WPA2/IEEE 802.1X Supplicant

New package wsdl4j
	Web Services Description Language Toolkit for Java

New package xdoclet
	XDoclet Attribute Orientated Programming Framework

New package xjavadoc
	The XJavaDoc engine

New package xmlrpc
	Java XML-RPC implementation

New package xorg-x11-apps
	X.Org X11 applications

New package xorg-x11-drivers
	X.Org X11 driver installation package

New package xorg-x11-drv-acecad
	Xorg X11 acecad input driver

New package xorg-x11-drv-aiptek
	Xorg X11 aiptek input driver

New package xorg-x11-drv-apm
	Xorg X11 apm video driver

New package xorg-x11-drv-ark
	Xorg X11 ark video driver

New package xorg-x11-drv-ati
	Xorg X11 ati video driver

New package xorg-x11-drv-calcomp
	Xorg X11 calcomp input driver

New package xorg-x11-drv-chips
	Xorg X11 chips video driver

New package xorg-x11-drv-cirrus
	Xorg X11 cirrus video driver

New package xorg-x11-drv-citron
	Xorg X11 citron input driver

New package xorg-x11-drv-cyrix
	Xorg X11 cyrix video driver

New package xorg-x11-drv-digitaledge
	Xorg X11 digitaledge input driver

New package xorg-x11-drv-dmc
	Xorg X11 dmc input driver

New package xorg-x11-drv-dummy
	Xorg X11 dummy video driver

New package xorg-x11-drv-dynapro
	Xorg X11 dynapro input driver

New package xorg-x11-drv-elo2300
	Xorg X11 elo2300 input driver

New package xorg-x11-drv-elographics
	Xorg X11 elographics input driver

New package xorg-x11-drv-evdev
	Xorg X11 evdev input driver

New package xorg-x11-drv-fbdev
	Xorg X11 fbdev video driver

New package xorg-x11-drv-fpit
	Xorg X11 fpit input driver

New package xorg-x11-drv-glint
	Xorg X11 glint video driver

New package xorg-x11-drv-hyperpen
	Xorg X11 hyperpen input driver

New package xorg-x11-drv-i128
	Xorg X11 i128 video driver

New package xorg-x11-drv-i740
	Xorg X11 i740 video driver

New package xorg-x11-drv-i810
	Xorg X11 i810 video driver

New package xorg-x11-drv-jamstudio
	Xorg X11 jamstudio input driver

New package xorg-x11-drv-joystick
	Xorg X11 joystick input driver

New package xorg-x11-drv-keyboard
	Xorg X11 keyboard input driver

New package xorg-x11-drv-magellan
	Xorg X11 magellan input driver

New package xorg-x11-drv-magictouch
	Xorg X11 magictouch input driver

New package xorg-x11-drv-mga
	Xorg X11 mga video driver

New package xorg-x11-drv-microtouch
	Xorg X11 microtouch input driver

New package xorg-x11-drv-mouse
	Xorg X11 mouse input driver

New package xorg-x11-drv-mutouch
	Xorg X11 mutouch input driver

New package xorg-x11-drv-neomagic
	Xorg X11 neomagic video driver

New package xorg-x11-drv-nsc
	Xorg X11 nsc video driver

New package xorg-x11-drv-nv
	Xorg X11 nv video driver

New package xorg-x11-drv-palmax
	Xorg X11 palmax input driver

New package xorg-x11-drv-penmount
	Xorg X11 penmount input driver

New package xorg-x11-drv-rendition
	Xorg X11 rendition video driver

New package xorg-x11-drv-s3
	Xorg X11 s3 video driver

New package xorg-x11-drv-s3virge
	Xorg X11 s3virge video driver

New package xorg-x11-drv-savage
	Xorg X11 savage video driver

New package xorg-x11-drv-siliconmotion
	Xorg X11 siliconmotion video driver

New package xorg-x11-drv-sis
	Xorg X11 sis video driver

New package xorg-x11-drv-sisusb
	Xorg X11 sisusb video driver

New package xorg-x11-drv-spaceorb
	Xorg X11 spaceorb input driver

New package xorg-x11-drv-summa
	Xorg X11 summa input driver

New package xorg-x11-drv-tdfx
	Xorg X11 tdfx video driver

New package xorg-x11-drv-tek4957
	Xorg X11 tek4957 input driver

New package xorg-x11-drv-trident
	Xorg X11 trident video driver

New package xorg-x11-drv-tseng
	Xorg X11 tseng video driver

New package xorg-x11-drv-ur98
	Xorg X11 ur98 input driver

New package xorg-x11-drv-v4l
	Xorg X11 v4l video driver

New package xorg-x11-drv-vesa
	Xorg X11 vesa video driver

New package xorg-x11-drv-vga
	Xorg X11 vga video driver

New package xorg-x11-drv-via
	Xorg X11 via video driver

New package xorg-x11-drv-vmware
	Xorg X11 vmware video driver

New package xorg-x11-drv-void
	Xorg X11 void input driver

New package xorg-x11-drv-voodoo
	Xorg X11 voodoo video driver

New package xorg-x11-filesystem
	X.Org X11 filesystem layout

New package xorg-x11-font-utils
	X.Org X11 font utilities

New package xorg-x11-fonts
	X.Org X11 fonts

New package xorg-x11-proto-devel
	X.Org X11 Protocol headers

New package xorg-x11-resutils
	X.Org X11 X resource utilities

New package xorg-x11-server
	X.Org X11 X server

New package xorg-x11-server-utils
	X.Org X11 X server utilities

New package xorg-x11-twm
	X.Org X11 twm window manager

New package xorg-x11-util-macros
	X.Org X11 Autotools macros

New package xorg-x11-utils
	X.Org X11 X client utilities

New package xorg-x11-xauth
	X.Org X11 X authority utilities

New package xorg-x11-xbitmaps
	X.Org X11 application bitmaps

New package xorg-x11-xdm
	X.Org X11 xdm - X Display Manager

New package xorg-x11-xfs
	X.Org X11 xfs font server

New package xorg-x11-xfwp
	X.Org X11 X firewall proxy

New package xorg-x11-xinit
	X.Org X11 X Window System xinit startup scripts

New package xorg-x11-xkb-utils
	X.Org X11 xkb utilities

New package xorg-x11-xkbdata
	xkb data files for the X.Org X11 X server

New package xorg-x11-xsm
	X.Org X11 X Session Manager

New package xorg-x11-xtrans-devel
	X.Org X11 developmental X transport library


Removed package Canna

Removed package 4Suite

Removed package MyODBC

Removed package apel

Removed package VFlib2

Removed package anaconda-help

Removed package aqhbci

Removed package cdicconf

Removed package fonts-xorg

Removed package gimp-gap

Removed package gnome-kerberos

Removed package gnomemeeting

Removed package hotplug

Removed package howl

Removed package hpijs

Removed package hpoj

Removed package iiimf

Removed package iiimf-le-chinput

Removed package iiimf-le-xcin

Removed package libgal2

Removed package libungif

Removed package lvm2-cluster

Removed package mod_jk

Removed package nvi-m17n

Removed package openh323

Removed package openmotif21

Removed package pcmcia-cs

Removed package perl-Filter

Removed package perl-Filter-Simple

Removed package perl-Parse-Yapp

Removed package perl-RPM2

Removed package perl-Time-HiRes

Removed package perl-XML-Encoding

Removed package perl-libxml-enno

Removed package python-twisted

Removed package sash

Removed package schedutils

Removed package selinux-policy-targeted

Removed package selinux-policy-strict

Removed package slocate

Removed package struts11

Removed package system-config-mouse

Removed package system-config-packages

Removed package taipeifonts

Removed package w3c-libwww

Removed package xinitrc

Removed package usbview

26. Fedora Extras - コミュニティーパッケージのリポジトリ

26.1. リポジトリーを使用する

Fedora Extras は を補完するパッケージを提供します。このボランティアベースのコミュニティ活動は、より大きな Fedora プロジェクトの一部です。

[ティップ] Fedora Extras はデフォルトで利用可能です

Fedora システムはソフトウェアのインストールと更新のために、 と Fedora Extras の両方のリポジトリを自動的に使用します。

Core もしくは Extras のリポジトリのどちらかからソフトウェアをインストールするには アプリケーション > ソフトウェアの追加と削除 を選んでください。プロンプトが出たら root のパスワードを入力します。リストから必要なソフトウェアを選択し、適用 を選びます。

その代わりに、コマンドラインユーティリティ yum を使ってソフトウェアをインストールすることもできます。例えば、次のコマンドは abiword パッケージと、それが依存するものを自動的にインストールします。

su -c 'yum install abiword' 

プロンプトが出たら root のパスワードを入力してください。

26.2. Fedora Extras について

のリリース時点で、Fedora Extras には 1,350 個のソースパッケーから作成された約 2,000 個のパッケージが存在します。以下は Fedora Extras においてコミュニティーメンバーによって維持されている、有名でよく知られたアプリケーションのリストです。

  • abiword - 洗練されたワープロアプリケーション

  • balsa - 軽い e-mail リーダ

  • bash-completion - パワーユーザーのための、先進的なコマンドライン補完

  • bluefish - HTML エディタ

  • clamav - サーバ/デスクトップ用、オープンソースのアンチウィルススキャナ

  • fuse - 非標準デバイス、ネットワークをディレクトリとして扱うツール

  • fwbuilder - Linux および Cisco のファイアウォールのルールを設定するグラフィカルなユーティリティ

  • gaim-guifications - Gaim インスタントメッセンジャーの強化

  • gdesklets - GNOME デスクトップのためのウィジェット

  • gnumeric - 強力な表計算アプリケーション

  • inkscape - イラストレーション/ベクトル描画アプリケーション

  • koffice - KDE デスクトップ用オフィススイート

  • mail-notification - メールの到着を教えてくれる

  • mediawiki - ウェブサイトでの共同作業における、Wikipedia での答え

  • nautilus-open-terminal - GNOME ファイルマネージャーの拡張

  • pan - Usenet ニュースリーダ

  • revelation - パスワード管理ユーティリティ

  • scribus - DTP アプリケーション

  • xfce - 軽量なデスクトップ環境

  • xmms - 有名なオーディオプレーヤー

  • 沢山の Perl/Python ツール、ライブラリ

  • そしてもっといっぱい!

Fedora Extras にお気に入りのオープンソースアプリケーションがないって? RPM としてパッケージングして、Fedora Extras にレビューのために登録してください。レビューが成功のうちに終われば、それは Extras に取り込まれ、あなたがそれをメンテナンスすることができます。もし RPM の作り方を知らないのであれば、他にも Fedora Extras に参加し、その前進を助ける多くの方法があります。

Fedora Extras の使い方、参加の仕方をさらに学ぶには、 http://fedoraproject.org/wiki/Extras を参照してください。

27. Fedora Legacy - コミュニティが維持するプロジェクト

Fedora Legacy プロジェクトは、選択された「メンテナンスモード」のRed Hat Linux と Fedora Core ディストリビューションのライフサイクルを延ばすための、コミュニティーがサポートするオープンソースプロジェクトです。Fedora Legacy プロジェクトは、セキュリティと致命的なバグの修正パッケージを提供するために Linux コミュニティと共に作業します。この成果は、頻繁な更新が不可能であったり望ましくない環境にある古いディストリビューションの実効的な耐用期間を延ばします。Fedora Legacy プロジェクトの詳細については http://fedoraproject.org/wiki/Legacy を参照してください。

現在のところ、Fedora Legacy プロジェクトはメンテナンスモードにある以下のディストリビューション/リリースをメンテナンスしています。

  • Red Hat Linux 7.3 and 9

  • Fedora Core 1, 2, 3

Fedora Legacy プロジェクトは、コミュニティの関心があり続ける限り、これらのリリースに対するアップデートを提供するでしょう。関心がもう持続できなくなったとき、その 3 つ後の Core のりリースの 2 番目のテストリリースのタイミングでメンテナンスモードは終了します。例えば 4 のメンテナンスモードは、もし持続されなければ Fedora Core 7 test2 のリリースによって終了します。これは(Fedora Core に加え Fedora Legacy のサポートによる)約 18 ヶ月の実効的な耐用期間を提供します。

Fedora Legacy プロジェクトでは、アップデートとして提供されるのを待っているパッケージに対する品質保証テストを行うためのボランティアを常に求めています。さらなる情報について http://fedoraproject.org/wiki/Legacy/QATesting を参照してください。また、処理を待っているバグに対するさらなる情報について、http://www.redhat.com/archives/fedora-legacy-list/2005-August/msg00079.html にある我々の問題点リストも参照してください。

もし取り掛かるために助けが必要であれば、http://fedoraproject.org/wiki/Legacy にある Wiki 上のプロジェクトホームページを訪れるか、http://fedoraproject.org/wiki/Mentors にある助言者(Mentor)のページを訪れてください。もし Fedora に参加する他の方法を探しているのであれば http://fedoraproject.org/wiki/HelpWanted を参照してください。

CategoryLegacy

28. Fedora Project - Core に対する自由

Fedora Project の目標は、Linux コミュニティの中で、完全で、汎用的なオペレーティングシステムを、オープンソースソフトウェアのみで構築することです。開発は公開フォーラムで行われます。このプロジェクトは期間に基づいた のリリースを、公開されたスケジュール(http://fedora.redhat.com/About/schedule/ から参照可能)にしたがって1年に2、3回行います。Red Hat エンジニアリングチームは 構築に今後も参加し、今まで以上により多くの外部の参加者を招き、後押ししていきます。このより公開されたプロセスにより、フリーソフトウェアの理念にさらに一致した、そしてオープンソースコミュニティにもっと魅力的に訴えかけるオペレーティングシステムを提供していくことを望んでいます。

更なる情報は、Fedora Project の Web サイトを参照してください。

http://fedora.redhat.com/

Fedora プロジェクトは、それに貢献する個々人によって動かされています。あなたはテスターまたは開発者、執筆者や翻訳者として、少しでもこれをよくすることができるのです。詳細については http://fedoraproject.org/wiki/HelpWanted を参照してください。

ここでは Fedora ユーザーと貢献者のためのコミュニケーション手段について説明します。

http://fedoraproject.org/wiki/Communicate.

Web サイトに加えて、以下のメーリングリストが利用可能です。

以上のメーリングリストを購読するには、題名を "subscribe" とした電子メールを <listname>-request(ここで <listname> は上記リストのうちのどれかの名称です)まで送ってください。

他に、以下にあるウェブインタフェースを通して Fedora メーリングリストを購読することも可能です。

http://www.redhat.com/mailman/listinfo/

Fedora Project には、IRC (Internet Relay Chat) チャネルも含まれます。IRC はインスタントメッセージに似た、リアルタイムでテキストベースのコミュニケーション形態です。これにより、公開されたチャネルで複数の人と会話する、または誰かと個人的に会話することができます。

IRC を通じて他の 参加者と会話するには、freenode IRC ネットワークにアクセスしてください。さらなる情報は freenode ウェブサイト (http://www.freenode.net/) を参照してください。

Fedora Project 参加者は #fedora チャネルに、また Fedora Project 開発者は #fedora-devel チャネルに多くいます。いくつかの大規模プロジェクトでは、それぞれのチャネルを持っています。そうした情報は、そのプロジェクトページや http://fedoraproject.org/wiki/Communicate から得られます。

#fedora チャネルで発言するためには、あなた自身のニックネーム (nick) を登録する必要があるでしょう。手順はチャネルに /join したときに表示されます。

[注意] IRC チャネル

Fedora Foundation や Red Hat は Fedora Project の IRC チャネルやその内容に対して何ら管理を行っていません。

29. 奥付

29.1. 奥付について

この奥付という語を我々が使うときは:

  • 貢献者を知る手段であり、同時に説明責任を果たし、

  • ツールと生成方法を説明します。

29.2. 貢献者

29.3. Production Methods

Beat (叩き台) ライターは Fedora プロジェクトの Wiki 上にリリースノートを書きます。Fedora Core のテストリリース段階の間、重要な変更や機能強化を説明するために、ライターは他のエキスパートと共に共同作業をします。編集チームは完了した叩き台の整合性と質を確保し、Wiki の内容を DocBook XML (バージョン管理リポジトリ内にあります) へと変換します。この時点で翻訳チームがリリースノートの各言語バージョンを作成し、最後には Fedora Core の一部として一般に利用可能になります。出版チームもまたこれ(とその後の正誤表も) Web 上で利用可能にします。

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