Fedora 12

Fedora ライブイメージ

How to use the Fedora Live Image

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Strother Nelson [FAMILY Given]

Frields Paul [FAMILY Given]

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概要
How to use the Fedora Live Image

1. はじめに
2. ライブイメージでどうしたらいいのでしょうか?
3. 推奨ハードウェア
4. 起動
5. ライブイメージの利点
6. ライブイメージの欠点
7. ライブイメージでの検証
7.1. 既存のデータにアクセスする
7.2. データのバックアップコピーを作成する
8. ライブイメージから Fedora をインストールする
9. フィードバック
A. 改訂履歴

1. はじめに

ライブイメージは、慣れたハードウェア上で Fedora オペレーティングシステムのテストをする安全で簡単な方法です。その体験に満足できる場合は、ご使用のシステムのハードドライブにライブシステムソフトウェアをインストールすることができます。このインストールは、既存のオペレーティングシステムの入れ替えになるか、又はハードドライブ上で両方共存できます。このライブイメージは Fedora を実行しているのと非常によく似た経験を与えますが、重要な違いがあります。詳細は 「ライブイメージの利点」「ライブイメージの欠点」 を参照してください。

2. ライブイメージでどうしたらいいのでしょうか?

ライブイメージを使う前に、Fedora を最大に楽しむ方法を学ぶために次のセクションを読んでください。この媒体から開始 — 又は起動 — するためのヒントを 「起動」 から読むと良いでしょう。その後にこの媒体をコンピューターに入れ、そこから起動してください。

3. 推奨ハードウェア

このライブシステムは、256 MB 以上のシステムメモリー、または RAM を持つ殆どのコンピューターで正常に起動し、作動します。使用するコンピューターはライブイメージ媒体の入っている装置から起動できなければなりません。例えばライブイメージが CD か DVD に入っている場合は、CD か DVD ドライブから起動できなければなりません。

4. 起動

ライブ媒体からシステムを起動するように設定するには、コンピューターを停止させるか、休止状態にします。コンピューターの電源を入れ、最初に現れる画面に注目します。以下のためにどのキーを使用するのかを示すプロンプトを捜します:
  • 起動メニュー、または
  • Basic Input–Output System (BIOS) 設定ユーティリティー
望ましいのは起動メニューオプションです。そのようなプロンプトが見つからなかったら、正しいキー操作を確認するために、コンピューターシステムや、マザーボード、メインボードの製造元の文書を参考にしてください。たいていのシステムでは必要なキーは F12か、F2F1Esc削除 のいずれかです。
たいていのコンピューターは通常はハードディスクから起動します。Fedora ライブイメージを CD か DVD で持っているのならば、DVD か CD ドライブから起動するようにコンピューターを設定してください。Fedora ライブイメージを USB フラッシュドライブのような USB 装置に持っているのならば、USB ドライブから起動するようにコンピューターを設定して下さい。
BIOS 設定を変更しなければならないのならば、変更する前に現在の起動装置の選択の構成を記録しておいてください。この記録で以前の設定に戻す必要が生じた時に、復元できます。
古いコンピューターの BIOS は非常に限られた範囲のブートオプションしかありません。あなたのコンピューターがフロッピーディスクかハードディスクからしか起動できなければ、Fedora ライブイメージから起動する現実的な方法はありません。たまにはあなたのコンピューターの製造元から 更新 BIOS が入手できるかもしれません。BIOS 更新により起動メニューの選択肢が追加されるかもしれませんが、正しくインストールするには注意が必要です。詳細な情報は製造元の文書を調べてください。
(「ライブイメージから Fedora をインストールする」 に書かれている) ライブイメージからコンピューターのハードドライブに Fedora をインストールすることを選ばない限り、Fedora ライブイメージは、実行しているコンピューターに永続的な変更を全く行いません。あなたの持っているコンピューターがライブイメージから起動できない場合、あなたがアクセスできる新しいコンピューターで、そのコンピューターを変更してしまうことに怯えることなく、ライブイメージを探索できます。

5. ライブイメージの利点

  • このライブイメージの実行中は、あなたに制御権があります。Fedora についてを印刷やオンラインで読むのとは異なり、他人に選択された画面例やオプション群に限定されることはありません。探索するためにどんなタスクやアプリケーションを選択することも完全に自由です。
  • 既存のコンピューター環境や、文書、デスクトップを混乱させずに、このライブイメージで実験できます。現在のオペレーティングシステムを休止させ、ライブイメージで再起動し、終わったら元のオペレーティングシステムで再起動します。元の環境は全く変更されません。
  • Fedora があなたのハードウェア装置を認識し、きちんと設定するかを評価するためにライブイメージを使用することができます。

    全ハードウェア認識

    場合によっては、インストールした Fedora システムでのハードウェアサポートの全範囲にはライブイメージがサポートしないことがあります。手動で設定することでライブイメージで追加で使用できる装置があるかもしれません。CD 又は DVD からライブイメージを使用している場合、ライブイメージを使うたびにこのステップを繰り返す必要があります。
  • GNOME や、KDE、Xfce 等の他のデスクトップ環境を試験するためにライブイメージを使用することができます。これらの選択ではコンピューター上の既存の Linux システムの設定を変更する必要はありません。多様なデスクトップ環境については docs.fedoraproject.org にあるFedora 12 User Guide で学ぶことができます。
  • USB 上のライブイメージには、永続化重層 及び、ユーザーデータの為の分離エリアが含むことができます。永続化重層の使用により、Fedora ライブ環境を変更出来るようになり、それらの変更を再起動後も維持できるようになります。これらの変更の一部として、システムソフトウェアの更新や 、設定変更、新規パッケージのインストールなどがあります。分離ユーザーデータエリアを使用すると、ドキュメントや、メディアファイル、他の重要な情報を維持したまま、後日、Fedora の新バージョンのライブイメージを再インストールすることができます。

6. ライブイメージの欠点

  • ハードディスクにインストールされたシステムと比べ、CD や DVD 上のライブイメージの使用は応答がずっと遅かったり、業務を完了するのに多くの時間がかかったりします。CD や DVD ディスクは、ハードディスクに比べてコンピューターへのデータ転送がずっと遅いのです。アプリケーションをロードし実行するのに、少ないシステムメモリーしかコンピューターで使えません。RAM からライブイメージを実行すると、早い応答時間と高いメモリー使用率との間のトレードオフ(妥協交換)となります。
  • 領域の制限があるため、Fedora のフルインストールと比べて、インストールされているアプリケーションは少ないです。Fedora のフルインストールではよく入っていて、実行されているようなあなたの好きなアプリケーションもこのライブイメージにはないかもしれません。

    ライブ USB 永続化

    永続化を持つライブ USB イメージの使用により、使用中の Fedora システムに新規のアプリケーションをインストールすることができるようになります。新規のアプリケーション用に利用できる領域には限度があります。インストールしたアプリケーションに何回も変更を加える場合は、まずハードディスクに Fedora をインストールする方が良いでしょう。
  • 新しいアプリケーションを CD や DVD 上のライブイメージに永続的にインストールすることはできません。他のアプリケーションや既存のアプリケーションの新バージョンを試すには、永続化を持つライブ USB イメージを使用するか、あるいは、Fedora をコンピューターにインストールしなければなりません。しかし、システムメモリーが十分にあるのならば、アプリケーションを一時的にインストールすることや更新することができます。たいていのシステムでは、インストールや更新を成功させるには 512 MB 超の RAM が必要です。これらの変更は、ライブイメージを停止させた時に消えてしまいます。
  • システムのメモリー使用により、システムが CD 又は DVD 上のライブイメージから オリジナルのソフトウェアや設定を再読み込みを強制したら、変更は消滅します。この 動作は CD や DVD 上のライブイメージ特有のもので、Fedora のフルインストールでは発生しません。

7. ライブイメージでの検証

デスクトップ上や、周辺で興味のあるプログラムを探すためにアイコンやメニューを捜してみてください。さらに、他の可能性も探りたいと願うでしょう。

7.1. 既存のデータにアクセスする

ライブシステムは、以下に保存されている既存のデータにアクセスできます:
  • フロッピーディスク
  • USB ドライブ
  • ディスクパーティション
従って、Fedora があなたのドキュメントや、写真、マルチメディアファイルとどう振る舞うか、Fedora ライブ環境で走行するプログラムによって作成されたファイルを既存のコンピューター環境に転送した時に動作するがをテストすることができます。

7.2. データのバックアップコピーを作成する

コンピューターシステムが以下を含んでいれば、ライブイメージをデータのバックアップや保存コピーを作るのに使うことができます:
  • CD か DVD を焼くドライブ
  • 十分に空きのあるハードディスク
以前のオペレーティングシステムが実行中に通常は使用中のファイルは、ライブイメージでは使用中ではありません。そのため、以前のオペレーティングシステムではバックアップソフトウェアで問題だったファイルをコピーするのにライブイメージを使用することができます。

8. ライブイメージから Fedora をインストールする

このライブイメージからシステムをインストールするには、デスクトップの ハードディスクにインストールする アプリケーションを選択します。Fedora をインストールした後、永続的に好みにあったソフトウェアと設定をカスタマイズすることができます。ライブイメージ自身は Fedora で使用できるソフトウェアのほんの一部しか提供しませんが、Fedora をコンピューターにインストールしたら、この制限はなくなります。
docs.fedoraproject.org にある Fedora 12 インストールクイックスタートガイド にライブイメージを使って Fedora を典型的なデスクトップやラップトップコンピューターにインストールするための手順を示した作業指示書を提供しています。

9. フィードバック

バグレポートを提出される場合は、 そのガイドの識別子となる readme-live-images を必ず明記して頂くようお願いします。
ドキュメントに関する改善のご意見についてはできるだけ具体的にお願いいたします。 エラーを発見された場合は、 セクション番号および該当部分の前後の文章も含めてご報告頂くと照合が容易になります。

A. 改訂履歴

改訂履歴
改訂 12.1.1Thu Oct 01 2009Landmann Rüdiger [FAMILY Given]
Fedora 12 用の更新と、編集上の修正
改訂 11.2.0Sun Aug 09 2009Frields Paul [FAMILY Given]
USB 永続化の情報を追加
文字エンティティを一部修正
改訂 11.1.0Mon Jul 21 2009Landmann Rüdiger [FAMILY Given]
Publican でビルドするための変換
改訂 11.0.0Fri May 08 2009McDonough John [FAMILY Given]
Fedora 11 用の更新
改訂 10.93.0Mon Apr 20 2009McDonough John [FAMILY Given]
Fedora 10.93 用の更新
改訂 10.0.0Fri Nov 07 2008Wade Karsten [FAMILY Given]
Fedora 10 用の更新
改訂 9.92Sat 19 July 2008Frields Paul [FAMILY Given]
Fedora 9.92 用の更新